「偶キャリ。―「偶然」からキャリアをつくった10人」所 由紀
2005/11/10公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(74点)
●ある程度の規模の企業であれば、人事や評価について
上司との面談するチャンスがあると思います。
かりに上司との面談がある場合、
そのときに、どのように対応すればいいのでしょうか。
●そういう場合に、ともすれば、
言っても意味がないということで、
なにも意見を言わない、
上司の話を聞くだけという人もいると思います。
そうしたことにならないためは、自分の考えを、
常日頃からもっていなければいけません。
「どうしたいんだ?」と聞かれたら
「あれをしたい」「あそこに異動したい」と
言えるようになりたい。
●この本では、そうした自分の人事についての意見というものは、
実は、仕事をしながら、自然に見つかるのではないかという仮説を
10人の例から証明していきます。
・変化が激しく、不確実な時代においては、
「デザイン通りに生きるのではなく、
生きながらデザインする」(榎本氏)ことの
必要性は今後ますます高まっていくだろう。(p43)
●はじめから、自分のやりたいことを
知っている人はほとんどいないという事実を考えれば、
それが現実なのかもしれません。
・自分の心の針の振れに気付く
→周囲の人達にそれを話す
→チャンスが来る
→行動する
→自分のやりたいことが明確になる(p39)
●しかし、漠然と仕事をしているだけでは
自分の生きる道というものは
なかなか見つからないようです。
今の仕事に精一杯打ち込むことで、
何かが見えてくるというのも
一つの真理です。
・キャリア・・・はゲームでもなければ、戦いでもない。
一日一日精一杯生きた結果として、
後からついてくるものだ。(p4)
●自分でやりたい仕事がわからないと悩んでいる人に
最適の一冊だと思います。
星3つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・1 好奇心 2 粘り強さ 3 柔軟性
4 楽観性 5 リスクテイク
これら五つのスキルを開発し発揮することによって、
自分では意識しない「偶然」の種を蒔くことができ、
それがのちのその人のキャリアに
良い影響を与えてくれる。(p24)
・「超ストレッチ目標」とも言うべき
挑戦が、新しい発見や偉大な研究などの
ブレークスルーを起こすのだろう。(p83)
・松永氏は「二十歳を過ぎるまで
"恩師"に出会えなかったのは、
自分にその準備がなかったからだ」と語る。
「師」は「生徒」に準備が出来た時に登場するという。(p127)
・「チャンスが来た時は準備ができた時」
という発想(p176)
・漠然とした「夢」を持ち、
絶えずそれを意識していること-。
これこそが、素晴らしい「偶然」の種を蒔くことに
つながるのかもしれない。(p233)
経済界
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【私の評価】★★★☆☆(74点)
●著者経歴・・・所 由紀
大学卒業後、86年リクルート入社。94年フリーとなる。
人事コンサルタント。
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