「1分間モチベーション―やる気と業績を伸ばす3つの秘訣」Ｋ・ブランチャード、Ｓ・ボウルズ

【私の評価】★★☆☆☆（69点）

要約と感想レビュー

　やる気を持って働いてもらうためには、どうすればよいのでしょうか。この本では大きく3つに分けて秘訣を教えてくれます。まず、最初の秘訣は当たり前のことですが、その仕事が社会にとって重要であるということを理解することです。ただ、単純作業をしていると、その作業が本当に役立っているのかわからないことがあります。単純作業はくだらない仕事に見えるのです。しかし、大きく作業の意味を理解してみると、その単純作業が社会の一部を支えているというのも事実なのです。

　会社に勤めるサラリーマンは、それぞれ自分の目的、動機を持って会社に来ています。食べるために働く人もいるでしょうし、これを作りたい！と思っている人、出世したい！と思っている人もいるでしょう。人それぞれの動機自体は、違うのです。もし、その仕事がどのように社会に貢献しているのか？ということを一度考えてみれば、少なからず、自分の仕事が他人に、社会に貢献していることが分かるはずなのです。
　

　2つ目の秘訣は、チームが共有した目標を持って働くということです。もちろん目標は簡単に達成できるものではありません。ちょっとチャレンジするくらいの目標とするのです。達成できそうもない目標はやる気を削ぎますが、簡単すぎる目標もやる気を削ぐのです。

　最後に3つ目の秘訣は、チームとして仲間を支え合い、尊厳を持ちながら仕事をすることです。足を引っ張り合うのではなく、助け合うということです。価値観とは、チームの文化のようなものでしょうか。

　このように社会のなかでの自分の役割はわかりにくいけれど、その役割をしっかりやることで社会全体に貢献できているはず。そう思えると、少し「やりがい」がでてくるのではないでしょうか。そうしたことを教えてくれる一冊でした。

この本で私が共感した名言

リスが脇目もふらずに働く理由はなんでしょうか？・・リスの仕事には、やりがいがあるのです

▼引用は下記の書籍からです。

【私の評価】★★☆☆☆（69点）

目次

はじめに――逆境を跳ね返した伝説のマネジャーと出会う
ガンホーへの道――業績悪化で閉鎖寸前の工場を救う一筋の光
リスの精神――重要なだけではだめ。やりがいがある仕事をする
ビーバーの行動――達成可能かつ、挑戦的な仕事をする
ガンの贈り物――仲間へ声援を惜しまない。祝福を贈り合う
あとがき
ガンホーライフ実践のための行動計画表

著者経歴

　K. ブランチャード (Kenneth Hartley Blanchard）・・・1939年生まれ。アメリカの経営コンサルタント、ビジネス書作家、実業家。マネージメントやリーダーシップのエキスパートで「１分間マネジャー」(The One Minute Manager)は世界的なベストセラーとなった。マサチューセッツ大学経営学教授、ブランチャード研究所所長、ブランチャード・トレーニング・アンド・ディベロップメント社会長などを経て、1979年にケン・ブランチャード社を設立。国際的な経営コンサルティング・研修を展開している。

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