「自分をラクにする心理学―幸せにずっと近くなる考え方 」國分 康孝
2002/07/28公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(80点)
要約と感想レビュー
生きていると、いやな人間とつきあわなくてはならないことがあるものです。たとえば、職場の上司。年上の部下。家庭の姑。いやですね~。こうした人間関係については、考え方次第で幸・不幸が決まるのです。
その人間関係の課題を解決するためには、その場から逃げるという方法があるのかもしれません。自分の思考を一段上げて、カウンセラーの立場で考えてみることがよいのかもしれません。自分の気持ちを伝えることかもしれません。
著者がおすすめするのは、人がこうするから自分もするというのではなく、自分は本当は何を求めているのか、そのためには今どうするのがよいかを自問自答することです。これが「自分との出会い」となるというのです。
「自分との出会い」によって自分と出会ったとき、自分を表に出すのかどうかということが問題となります。自分の感情をきちんと意識し、その自分の感情と相談して言動を選ぶことができるのが大人の人間です。自分の感情を意識した言動を選択するには、「勇気」が必要となります。そのときには、集団の全員から好かれなくてもよい。仮に四面楚歌になったとしても泥棒や殺人をおかしたわけではないから刑務所に入れられるわけではないと、自分を鼓舞するのが著者のアドバイスなのです。
総合的に考えて、言おうと思えば言えるのだが「今はいわない」のと、「いえない」のは全く違うのです。いろいろ考えてやってみていただきたいと思います。國分さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・生の実感に溢れた人生を送るには・・・
(1)人の存在に気づく
(2)人の長所に気づき、これをことばに出す
(3)人のためになることをする
・意味を発見すること ~自分にとってたしになることはないかと考えるのである
・結果を求めてあれこれ工夫しているプロセスを楽しむのが人生である。
・年賀状・・・自分の感情を点検する。相手の心を推論する
・居場所(権限と責任)は自分でかちとるものである。「あいつのいうことにまちがいはない。彼に一任しようじゃないか」と人が思ってくれるような実績をつむことが、居場所をかちとるという意味である。
▼引用は下記の書籍からです。
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【私の評価】★★★★☆(80点)
目次
1 人生へのこだわりをなくす心理学
2 個として自分を見つめる心理学
3 よい家庭に恵まれるための心理学
著者経歴
國分 康孝(こくぶ やすたか)・・・1930年生まれ。哲学博士。フルブライト交換研究教授、東京理科大学教授、筑波大学教授を経て、現在、日本カウンセリング学会理事長、東京成徳大学教授。
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