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「〈つきあい〉の心理学」國分康孝

2010/06/28公開 更新
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【私の評価】★★★☆☆(79点)


要約と感想レビュー

私たちは子どもの頃から、周囲の人と付き合っていますが、学校では付き合い方を教えてくれません。この本は、人との付き合い方についての考え方を教えてくれます。まず第一に、人と付き合う以前の問題として、自分の感情、気持ちに気づく必要があります。日本では空気を読んでばかりいるうちに、自分の感情さえわからなくなってしまう場合があるという。


例えば、デートのとき何を話してよいかわからないと悩む青年は、相手の気に入られることばかり考えるから、自分の考えていること、言いたいことがわからなくなっています。また、「相手から気に入られねばならない」という考え方は、人間がいつでもどこでも誰からでも好かれることは不可能だから、難しいことなのです。つまり、ありえないことを求めるのは、思い込みに近いのです。


自分の気持ちに気づいたら、それを表現していくことです。自己表現していくことで、人とのコミュニケーションが始まります。人によっては、自己表現ができないということもあるでしょう。まずは、自分の状態を認めることです。自分を責める必要はありません。あるがままの自分を認めることが大事なのです。仮に自分の願望が、かなわなかったとしても自分をとがめてはならないのです。


自己表現は難しいことですが、自己表現からはじめる、といったことを認識するだけでも大違いだと思います。國分さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・人と一緒に行動するのもつきあいのきっかけになる。宴会、旅行、ゴルフ、大掃除など一緒に何かするのである・・・ある時間を一緒に過ごすことは相互に気心が知れる機会になる(p114)


・「人とのふれあいがあるにこしたことはない。しかし、なくても恐慌状態に陥らない」との確信をもっている人の第三の条件は何か。この人生で自分のすることをもっている人である(p77)


▼引用は下記の書籍からです。


【私の評価】★★★☆☆(79点)


目次

つきあいからふれあいへ
ふれあいの帝王学
ふれあいのライセンス
人生哲学の再検討/七つのビリーフ
つきあいはヘッドで、ふれあいはハートで
ワンパターンの打破
自他のイメージ・チェンジ
過去からの解放



著者経歴

國分 康孝(こくぶ やすたか)・・・1930年生まれ。哲学博士。フルブライト交換研究教授、東京理科大学教授、筑波大学教授を経て、現在、日本カウンセリング学会理事長、東京成徳大学教授。


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