「1坪の奇跡」稲垣 篤子

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1坪の奇跡―40年以上行列がとぎれない 吉祥寺「小ざさ」味と仕事
稲垣 篤子
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 66910

【私の評価】★★★★☆(86点)


■吉祥寺で

「ようかん」と「もなか」

 を作り続けて
 60年の稲垣さんの一冊です。

 毎日、朝から行列ができるという
 盛況ぶりだとか。


 小豆を練っていると、
 小豆が一瞬、

 「紫」

 に輝くときが
 あるという。


 その「紫」がでたときに、
 美味しい「ようかん」が
 できるのです。


・或る時から、小豆の、
 紫の一瞬の輝きの声が聞こえてきた(p1)


■「ようかん」は、
 マニュアルどおりに作れば、
 同じものができるという
 簡単なものではありません。

 そのときの材料や天候が違えば、
 「ようかん」の味がかわる。


 そこは職人の

 「勘」と「経験」

 で調整するのです。


 ただ、すべてが「勘」ではなく、
 良いとき悪いときのデータも取る。

 技術を高めるための参考として
 データを使うのです。


・「この作業は何分」と決めるのではなく
 「一番いい状態で作業を終えた」ときに時計を見て、
 何分何秒だったのかを記録する・・・
 よくできたときのデータ、ちょっと出来が
 よくなかったときのデータを知っておくことで、
 より技術を磨いていける
と思ったからです(p30)


■この本は、

 稲垣さんの商売の歴史

 であり、

 父から教わった商売のコツ

 でもあると思いました。


 父が教えてくれた言葉を
 今度は稲垣さんが
 次の世代に伝えていくのです。


・父は常々こうも言っていました。
 「お客様がいなくても、ただ突っ立っていたら
 店の空気が澱む。お掃除をしたり、ちょっと品物を直したり、
 いろいろなことをしていなきゃいけない」(p128)


■60年の歴史は、伊達ではありません。

 良いものを適正な価格で売るだけではなく、
 接客から取引先の関係まで、
 稲垣さんの経営の考え方に感動しました。


 稲垣さん、
 良い本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・完璧なものをつくりたいと意気込んではいけない
 うまくいかなかったからといって、落ち込んでもいけない。・・・
 ただ小豆に声をすましながら、無心になって羊羹を練る。 
 そうして練り終わった瞬間には、
 なんともいえない爽快感があるのです(p18)


・「私たちは食べていかれればいいんだから」
 というのが父の口癖でした・・・
 それ以上のものをあまりに望みすぎるから、
 世の中がおかしくなってしまうのではないでしょうか(p47)


・「問屋は育てるもの」が
 父の口癖でした。(p35)


・祖母は・・「少しずつ少しずつ前に出ていけば、
 いつか一番いいところに行ける

 だから、急がなくていい。
 ただ、前に出ることだけは忘れずに」と
 私に言ってくれたのです(p185)


・祖母からは
 「何でもいいから一番になれ」
 と言い聞かされていました(p85)


・嫌なことを言われることもありますが、
 それもその方の感じたことなので、
 「ありがとうございます」と
 真摯にお聞きすることにしています(p62)


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