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「織田信長の経営塾」北見昌朗

2008/01/25公開 更新
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織田信長の経営塾 (幻冬舎文庫 き 20-1)


【私の評価】★★★★☆(80点)


要約と感想レビュー

■中小企業コンサルタントである著者は、
 戦国武将に中小企業経営を
 学ぶという研究をしています。


 この本では、現代の社長が織田信長に相談する形で、
 アイディアとして面白く、
 内容もわかりやすいものになっています。


人材に対する投資なくして発展はありえない。ただし、予は有能な人材を積極採用する一方で、そうでないものはドンドン切り捨てる方針を貫いてきた。・・・「人材を採用したから領地が増えた」のだ。(p82)


■時代が違えども、
 組織経営には共通したものが
 あることがわかります。


 人を育てることが事業拡大の
 キーポイントといわれますが、
 戦国の時代もその点は同じようです。

 
・私は、企業はたびたび求人広告を打つべきだと思っている緊急な必要性がなくても打った方が良い。出会いはどこにあるかわからないのだ。求人広告費をムダ金と思ってはいけない。(p96)


■また、組織の長は、目標を示し、
 部下を育て、仕事を与え、功ある者には賞を与え、
 罪をおかした者は罰することが必要です。


・人の心に火をつけるには、理想が要る。予の場合は、それが天下統一というものだった(p41)


■企業経営だけでなく、
 日本の歴史にも興味をそそられ、
 一冊で2度美味しい本でした。


 そのアイディアに敬意を表して、
 ★4つとします。


この本で私が共感した名言

・軍団というものは大将がすべてを決めるのであり、独裁的でよいのだ。家臣たちから意見を吸い上げたうえで、大将が決断するのだから"衆知独裁"だ。・・・だから大将に沿わない人物は不用であり、徹底的に排除するべきだ。(p99)


・どこの会社にも「幹部らしくない幹部」がいるものだ。・・・トップから言われたことは一応やっているが、それ以上の仕事をしようとは思っていない・・・そんな「ぐうたら幹部」は問題だが、そういう人物をいつまでも幹部として置いている社長はもっと問題だ。(p128)


・秀吉が部下に仕事をさせる前に、まず酒肴を振舞っている点が興味深い。・・・アメをばらまきながら、同時にムチも入れようとする。「仕事の手を抜いた者は敵の回し者とみなす」と言って回っている(p164)


・三十人という規模は、大将が一人で指揮すればよいのだ。たった三十人しかいない家臣を掌握できない人物に、武将は務まらない。家臣はその大将の一挙手一投足を見ているのだ。(p198)


・「日本は豊かな国だ」という錯覚を抱いている人もいるようですが、もともと日本は何の資源もない国です。信長:それは危ない状況だ。最近では、隣の明国も富国強兵をを進めているようだな。・・・南蛮の国も、日本の冨を虎視眈々と狙っていると聞いている。(p206)


▼引用は、この本からです。
織田信長の経営塾 (幻冬舎文庫 き 20-1)
北見 昌朗
幻冬舎 (2007/10)
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【私の評価】★★★★☆(80点)



著者経歴

 北見 昌朗(きたの まさお)・・・1959年生まれ。1999年独立して、北見式賃金研究所を設立。オーナー会社を対象にした賃金・人事コンサルタント戦国に学ぶ中小企業経営という視点で研究を続けている。著書多数。


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