徳間書店 (1978/10)
■著者紹介・・・マーヴィン・トケイヤー
1936年ニューヨーク生まれ。イェシヴァ大学を卒業後、1968年に来日、
日本ユダヤ教団のラビ(教師)となる。
滞日十年。現在ニューヨーク州グレートネックに住む。
ユダヤ思想、教育論、日本人論等に関する著書多数
●30年も前の著作ですが、当時、高度成長を続ける日本に対し、
新たな課題、つまり個人の自立を促しているところが
先見の明があると感じました。
・今日の日本の受験戦争と呼ばれている教育は、小学校から大学まで
与えられたものに合わせる教育に終始しており、「私」が不在に
なっている。「私」が不在になったところに理想はない。・・・
理想を持った人間は、自分が挫折しても、理想が挫折したのではない
ことを知っている。(p44)
●そうした日本人の弱さを見出すのも、
著者が日本で生活したことのあるユダヤ人だからでしょう。
確かに日本は豊かになりましたが、ユダヤ人から見ると、
心の豊かさについては、まだ確立されたようには見えないようです。
・ユダヤ人には、サバスと呼ばれる安息日があった、一週間に
一日は完全に休まなければならないことになっている。・・・
ユダヤ人は、この日には完全に自分の時間を持つことができる。
・・・この日は、自分と向かい合って、自分と対話し、自分の
内側をみつめる。(p61)
●年月を超えて、普遍的な人生の知恵を教えてくれる一冊です。
中古であれば安価に入手できますので、
ぜひ、ご一読ください。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・偉大な人の前に座って、謙虚に習うことの大切さは、『タルムード』の
中でも繰り返し強調されている。フィエールは「無知な者ほど誇り高い」
・・・「傲慢な者は質問ができない」という言葉も遺している。(p91)
・アインシュタインが小学校の一年のときであった。担当の女教師は、
通信簿に次のように書き込んだ。「この子が将来成功することは、
絶対にあり得ない」-世界の教育上、これほど評価を間違えた人も
少ないと思う。(p160)
「ユダヤ人の発想」マービン・トケイヤー
徳間書店(1978/10)¥1,029
【私の評価】 ★★★★☆:買いましょう。素晴らしい本です82点
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