「借金で死なないための20の法則」林 弘明
2006/05/10公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
●日本では年間3万人のもの人が、自ら命を絶っています。
そのうち借金に関係する人は8000人弱です。
【お金】は死に値するのでしょうか。
・借金が返せないことを「恥ずかしい」「悪いこと」「格好悪い」
と思うから、債権者をつい逃げたくなる。・・・
会社経営上の借金は「返せる時は返す、
返せない時は返せない」と割り切るのだ。(p85)
●さらに状況を悪くしているのは、
個人連帯保証制度であるといいます。
・日本の常識である個人連帯保証制度では、
一度会社を倒産させてしまうと
個人補償の追及にあい、
再起することは非常に難しくなります。(p174)
●確かに「借金を返す」ということは正しいことではありますが、
そのために多くの人材が命を失っているという事実は、
まるで、戦闘機の性能を上げるために防弾装備を省き、
優秀なパイロットを消耗していった
旧日本軍を連想させます。
・「破産」とは、資本主義自由経済社会における
人材リサイクル機能の一つなのです。
有能な人材をもう一度経済社会の中へ送り返し、
経済活動に従事してもらうための方法なのです。(p73)
●「生き残ること」を第一とし、
その失敗という経験を、
未来の社会のために役立てて欲しい。
そうした著者の思いが伝わる一冊でした。
★3つとします。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・弁護士は労働基準局に相談したら、
たとえ『自己破産』してもそれを理由に会社が
私を解雇することは違法だと聞いたのですが、
うちの会社も同様の判断でよろしいのですよね(p48)
・銀行などの金融機関に対していくら腹が立っても、
相手がいくら理不尽であっても、
借金のことで裁判をしてはいけない。
銀行はそもそも金貸しのプロだ。・・・
大抵は勝てない。(p69)
・借金取りなど恐がることはまったくありません。・・・
万一、借金取りを恐いと少しでも感じたら
すぐ110番して警察を呼びましょう。
テープ録音などの証拠があれば、
相手を恐喝で訴えることもできるのです。(p100)
【私の評価】★★★☆☆(77点)
■著者経歴・・・林 弘明
1947年生まれ。
1978年(株)ハートアセットコンサルタンツ
(旧(株)小宮企画)設立。
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