「ユダヤ格言集」マーヴィン・トケイヤー
2012/03/05公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(95点)
要約と感想レビュー
■ユダヤの知恵には、
ユーモアと深みがあって
引かれるものがあります。
知恵を宗教として
まとめていることも興味深いのですが、
笑いがあることが
私を引きつけるのでしょう。
多くの年月の失敗と成功の経験から、
学んだ知恵が蓄積されているのです。
・奇蹟を願ってもよい。しかし、奇蹟に頼ってはならない。(p214)
■この本では、ユダヤの格言を
一つひとつ解説しているのですが、
各章の最後に解説しきれなかった
格言が羅列されています。
その数の多いこと。
これは単なる知識ですが、
人生で使っていくことで、
自分の知恵となっていくのでしょう。
・息子が結婚するときは、花嫁に契約書を与え、母親に離縁状をださなければならない(p150)
■ここではすべてを語りきれないほどの、
充実した一冊です。
こうした知恵を後世まで伝えていく
ことが大切なのでしょう。
再販されないのは、
この知恵を隠すため?
トケイヤーさん、
良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・ユダヤ人は、他の諸民族から"本の民族"という別名をつけられている(p32)
・金を稼ぐのは、やさしい。とっておくことこそ、難しい(p55)
・貸すときには証人を立てよ。与えるときには第三者がいてはならない(p67)
・してしまったことを悔やむより、したかったのにしなかったことのほうが、悔やみが大きい。(p82)
・自分の欠点をさがすのにいつも熱中している者は、他人の欠点が見えない。他人の欠点をさがすのにいつも熱中している者は、自分の欠点が見えない。(p89)
・成功の扉をあけるためには、押すか引くかしなければならない。(p233)
・賢人とは誰か? あらゆる人から学べる人。
強い人とは誰か? 感情を抑えられる人。
豊かな人とは誰か? 自分のもっているもので満ち足りている人。
人に愛される人とは誰か? あらゆる人をほめる人。(p238)
【私の評価】★★★★★(95点)
著者経歴
マーヴィン・トケイヤー・・・1936年ニューヨーク生まれ。イェシヴァ大学を卒業後、1968年に来日、日本ユダヤ教団のラビ(教師)となる。滞日十年。現在ニューヨーク州グレートネックに住む。ユダヤ思想、教育論、日本人論等に関する著書多数
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お金は機会を作るという考えに大変共感しました。
清貧を良しとする日本的考えを子供に植え付けないようにしたいと思いました。