本のソムリエが人生を変えるような良い本を紹介します
本ナビ > 書評一覧 >

「ラビ・トケイヤーの校長日記 21世紀型教育のすすめ なぜ誰もが英才児になるのか」マーヴィン トケイヤー

(2020年4月24日)|本のソムリエ メルマガ登録
このエントリーをはてなブックマークに追加

【私の評価】★★★★☆(84点)


■ユダヤ人の教育はどうなっているのか
 ニューヨーク州のユダヤ人学校の
 校長であった著者に聞いてみましょう。


 ユダヤの教育の特徴は、
 個人の才能、個性を重視して
 いるということでしょう。


 人それぞれ良いところ
 悪いところがありますので、
 良いところを褒め、
 良いところを伸ばすのです。


 その良いところを伸ばすことで
 その人が社会により良い影響を与える
 という考え方なのです。


・世界は、一人から始まるのだ。したがって、一人の人を台無しにするのは、全宇宙を滅ぼすことに等しい・・・人はみな、声も顔つきも肉体的な特徴も才能も、異なって生まれてくる。だから、人はみな他人とちがった力や、異なった才能を用いて、この世界を少しでもよいから、よりよくするために貢献することを求められている(p128)


■面白いのは、才能のある子供には、
 特別クラスが設置されるという
 仕組みです。


 欧米では飛び級がありますので
 似たものだと思いますが、
 専属の先生まで雇用するとは
 徹底しています。


 そして、
 その費用は父兄の寄付で
 賄っているらしい。


 良いところを伸ばすという
 思想が徹底されているように
 感じました。


・「ギフテッド・チャイルド」に対してはたとえ生徒がただ一人しかいなくても、一人だけのために特別のクラスが設置される。たった一人の生徒のために、外部から教員が雇われてきて、特別のクラスが行われる・・同級生よりも5、6年先の内容に取り組んでいる(p190)


■心に響いたのは
 「生涯を通じて学べ」
 「テレビは低俗」
 ということでした。


 日本人の多くが通勤電車で
 スマホゲームに取り組み、
 家でテレビを見ている状況に
 寂しい気持ちになりました。


 日本の未来が見えるような
 気がするからです。


 トケイヤーさん、
 良い本をありがとうございました。


この記事が参考になったと思った方は、
クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 

人気ブログランキングへ


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・教育の最大の目的は、新しいものを創り出す個性的な力を持った人材を育てることにある。このためには、自立した人間を創らねばならない。これが人づくりだ(p3)


・教育には二つの側面がある。一つは、子供の力を伸ばすことだ・・・もう一つは、子供が勝手気儘に振舞うのを抑えることだ・・少年には獣性が備わっているから、何をしてよいか、何をしてはならないのか、はっきりと教えなければならない(p169)


・なぜ、子供に「お前はユニークだ」(お前は他には比類のない存在だ)と教えないのだろうか?そういって、褒めないのだろうか。褒めることが、教育の基本である(p170)


・ユダヤ人の教育の成功の秘訣を、五つ挙げよう
 1 個人を重視する。
 2 自分の得意な分野で優越することを目的とする
 3 全人格を向上させる
 4 創造力を養う
 5 生涯を通じて学ぶ(p4)


・『タルムード』は、「教育がある者は、全世界をわが物にすることができる。ところが、教育のない者は自分すら持つことができない」と戒めている(p21)


・『タルムード』は、1クラスが25人を超えることを禁じている(p31)


・教師を選ぶ時には、第一のルールとして短気な者は採用しない・・・生徒に対して声を荒げたり、癇癪を起して怒鳴るような者は、教員として適正に欠ける。叱る時に声を荒げる者は、相手に対してではなく、自分に対して不満や怒りを表しているものだ(p25)


・私の学校では、暗記を重視している。論理的なよい文章を暗記することは、子供たちにとってよい訓練になる(p80)


・「本のない家は、魂を欠いた体のようなものだ」と、『タルムード』が教えいている(p26)


・『タルムード』は、「怠けている者は時間をつぶすが、ほんとうは時間を浪費しているのではなくて、自分をつぶしているのだ」と戒めている(p73)


・テレビはよい番組を放映することが目的ではなく、他局よりも高い視聴率をとることを目的としている・・・だから、低俗番組の洪水になる(p183)


・ユダヤ文化と日本文化は、あまりにも独特である・・・二つの民族は大きな力を持っているので、外の人々によって警戒され恐れられている。ユダヤ人と日本人は、周囲からいじめられやすい体質を備えている(p109)


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村へ



マーヴィン トケイヤー、徳間書店


【私の評価】★★★★☆(84点)


[日本経営合理化協会で購入する]


■目次

1.始業式「学問は蜜のように甘いものだ」と生徒にキャンディを与える
2.優れた教師の条件  忍耐力をもち、心をこめて話すことだ
3.ある少年の作文から  ユダヤ人の成功の秘密
4.家庭教育  古代から教育の中心は学校でなく家庭にあった
5.安息日  人間が時間と物から解放され、自分と向かい合う日
6.暗記  ユダヤ教育の重要な柱である
7.タルムードとは  ユダヤ5千年の英知の結晶
8.オリジンズ  先人の苦労を教訓として生きるために
9.ユダヤ人と日本人  共に上昇志向が強く、社会的地位向上に努める
10.ユダヤ式性教育  まず道徳的な落ちこぼれをつくらない
11.植樹の日  イスラエルに苗木を送る
12.学習障害  百人に一五人のこの障害を克服する方法
13.チャリティ  機会あるごとに思いやりの精神を育てる
14.笑いとジョーク  権威を疑い、知性を磨く鋭い砥石
15.ピュリムの日  親戚や友人たちの愛を痛いほど感じる
16.いじめ 善悪の区別と自制することを教える
17.注意力欠乏症 食餌療法のすすめ、与えてはならない食品リスト
18.テレビの功罪 テレビの見過ぎで愛憎の機微に反応できなくなる
19.天才児 いかに発見し、いかに大事に育てるか
20.サマーキャンプ 情操教育や自立心、知的向上にきわめて有効
21.卒業式前夜 晩餐会を開き、教師と生徒が忘れ難い時間を共有する
22.卒業式 ユダヤ人の苦難の歴史がにじみ出る希望の日


メルマガ[1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』]
3万人が読んでいる定番書評メルマガです。
登録無料
 



この記事のシェアをお願いします

この著者の本 :



同じカテゴリーの書籍: