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「開業から3年以内に8割が潰れるラーメン屋を失敗を重ねながら10年も続けてきたプロレスラーが伝える「してはいけない」逆説ビジネス学」

2020/04/25公開 更新
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【私の評価】★★★☆☆(70点)


要約と感想レビュー

ラーメン屋はたいへんだよ、ということを著者は伝えたいのです。川田さんはプロレスを引退して、ラーメン屋をはじめましたが、初期投資に1000万円かかり、収支は赤字だったという。1000万円以上の金を1杯数百円のラーメンで回収するのは、そんなに簡単な話ではないのです。


固定費として家賃と光熱費と駐車場代で、だいたい月に50万円から60万円が出ていきます。他にも保険料(火災保険等)もあるし、年払いをしている冷蔵庫などの保守料も加えれば、80万円くらいの固定費がかかるのです。


著者は旨いものを売ればいいと考えていましたが、著者の場合、原価が高いので売れるだけ赤字となってしまいました。3台所有していたベンツは国産車になり、腰と膝が痛くなり、仕込みで睡眠不足の毎日が続くのです。


実は、ラーメンというのは単価が安いので、何度も来たくなるそこそこの味が良いという。つまり、「ものすごく旨い、というわけでもないけれど、まずくもない」ぐらいが気軽に足を運べるのでちょうどいいというのです。ラーメンは飲食店事業であり、生半可な気持ちでは成功はおぼつかないのでしょう。


川田さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・ラーメン屋というのは一日中、立ち仕事が続くから、どうしても腰や膝が悪くなる(p73)


・極端な例では、380円のデザートを頼んで、それを10人で分けて食べる、ということが実際にあった。ひとり頭38円だ!・・・それをやられてしまうと、文字通り、こちらとしては「商売あがったり」だ(p107)


▼引用は、この本からです。

川田 利明、ワニブックス


【私の評価】★★★☆☆(70点)


目次

第1章 「デンジャラスK」が「麺ジャラスK」に"転職"した理由
第2章 ラーメン屋は四天王プロレスばりに過酷な世界だった!
第3章 そして、俺はベンツを3台、スープに溶かした
第4章 個人経営店の難敵!ラベリング効果と大手チェーン店の奇策
第5章 それでもラーメン屋になりたい人に教える『俺だけの王道』辛口10箇条!



著者経歴

川田利明(かわだ としあき)・・・1963年12月8日生まれ。栃木県下都賀郡大平町(現:栃木市)出身。高校ではレスリング部に所属し、国体優勝後の1982年の3月に全日本プロレスに入団。同年の10月4日、冬木弘道戦でデビュー。1987年には天龍源一郎の「天龍同盟」に加入。その後、高校時代の先輩である三沢光晴さんと「超世代軍」を結成。田上明さんと「聖鬼軍」を結成。1994年には『94チャンピオン・カーニバル』にて初優勝。同年、日本武道館大会にて第12代三冠ヘビー級王者となった。現在、選手としてはリングから遠ざかっているが、2018年からは自身初プロデュースとなる『Holy War』を開催。一方、2010年6月12日に、ラーメンと鶏の唐揚げを看板料理として、自身のニックネームにちなんだ『麺ジャラスK』を開店。今年で10周年を迎えた。


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