人生を変えるほど感動する本を紹介するサイトです
本ナビ > 書評一覧 >

「怒らない100の習慣」戸田 久実

2023/06/02公開 更新
本のソムリエ
本のソムリエ メルマガ登録[PR]

「怒らない100の習慣」戸田 久実


【私の評価】★★★☆☆(75点)


要約と感想レビュー

怒りをコントロールする

アンガーマネジメントでは、何を教えているんだろうと手にした一冊です。怒りを感じた時には、ちょっと間を持つことが基本のようです。この本では6秒待つ、としていますが、カッして大きな声を出してしまうようなことを避けるのです。相手が他人なら世間体もありますので、抑制がききますが、問題なのは身内にカッと怒りがわいたときでしょう。「親しき仲にも礼儀あり」というように大切な人だからこそ、一度立ち止まって考えてから発言するべきなのです。


怒り自体をなくすことは難しいですが、怒りをコントロールすることはできるようです。例えば、怒りに点数をつけてみることです。強い怒りを10、弱い怒りを1として点数付けしてみるのです。また、イライラしたときに、簡単に気持ちをリセットできるフレーズやアクションを決めておくのも効果的です。笑顔で「なし」と指を鳴らすとか、「大丈夫、大丈夫」「たいしたことない」などと声に出してみるのです。


・心が落ち着くフレーズを持つこと、鏡を見て口角(こうかく)を上げること(p4)


相手に寄り添う

私にとって有益だなと思ったのは、意見が違う人と話すときの話し方です。基本は、相手と主張が違う場合には、「〇〇ということですね」といったん相手の主張受け止め、「そう判断した理由を、教えてもらえませんか?」と相手の主張を聞いてあげることです。


そのうえで、「そのようにお考えなのですね。」と理解したことを伝えつつ、「わたしは□□と考えているのですがいかがでしょうか?」と伝えれば、相手も悪い気はしないだろうということです。聞いてもらっただけで、自尊心が満たされる人が多いようですので、いったん受け止めることが大事なのでしょう。


・相手を怒らせてしまったときには、「〇〇さんにとって、それだけ大切なことだったんだよね・・」と相手に寄り添う(p271)


見下す人にはチームで対応する

興味深かったのは、相手への怒りによって、「いつか仕返ししてやろう」と考える人や、人を見下す人が一定数いることです。例えば、間違っていることを教えてもらったのに、人の前で指摘されたので逆切れしてしまうような人。また、常にイライラしていて、そのイライラを他人にぶつける人もいるのです。それだけ自己重要感の低い人が存在するという事実を認識したうえで、地雷を踏まないように用心するに越したことはないのでしょう。もし人を見下す人がいたら、ひとりで抱えないことです。チームを巻き込んで、チームで対応したいものです。


私は感情的にならないので、逆にもう少し自分の感情を外に出してもよいのかもしれません。戸田さん、良い本をありがとうございました。


無料メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」(独自配信)
3万人が読んでいる定番書評メルマガ(独自配信)です。「空メール購読」ボタンから空メールを送信してください。「空メール」がうまくいかない人は、「こちら」から登録してください。

この本で私が共感した名言

・「そんなことを言うなんて最低」と言われるよりも、「楽しみにしていた約束を破られて、とても悲しかった」・・抱いた感情を、感情的にならずに伝える(p126)


・怒る必要があること、ないことを線引きする(p25)


・怒りをやる気に変える(p30)


・怒りを感じたとき・・・・理想の未来を想像する(p74)


・サクセスログに取り組むと、メモするたびにしあわせな気持ちがわいてくる(p86)


▼引用は、この本からです
「怒らない100の習慣」戸田 久実
戸田 久実、WAVE出版


【私の評価】★★★☆☆(75点)


目次

1章 怒りを上手に扱う習慣
2章 怒りをやわらげる習慣
3章 怒りにくい体質になる習慣
4章 人間関係での怒りが軽くなる習慣
5章 自分をごきげんにする習慣



著者経歴

戸田久実(とだ くみ)・・・アドット・コミュニケーション株式会社代表取締役、一般社団法人日本アンガーマネジメント協会理事。立教大学文学部卒業後、大手民間企業や官公庁にて「伝わるコミュニケーション」をテーマに研修・講演を実施。研修講師歴30年、「アンガーマネジメント」「アサーティブコミュニケーション」「アドラー心理学」をベースとして指導している。


この記事が参考になったと思った方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
 にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ


ブログランキングにほんブログ村



<< 前の記事 | 次の記事 >>

この記事が気に入ったらいいね!

この記事が気に入ったらシェアをお願いします

この著者の本


コメントする


同じカテゴリーの書籍: