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「こどものやり抜く力と自己肯定感を一気に高める 超メンタルコーチングBOOK」飯山 晄朗

2023/06/01公開 更新
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「こどものやり抜く力と自己肯定感を一気に高める 超メンタルコーチングBOOK」飯山 晄朗


【私の評価】★★★★☆(84点)


要約と感想レビュー

子どもは親の心を実演する名優

子育て中の親向けに、コーチングの技術を教えてくれる一冊です。子育ては、職場で上司の立場になったときのように、誰もやり方を教えてくれません。それまでの体験を基に、自分なりにやっている人がほとんどでしょう。親は人を育てるという答えのない課題に、向き合わなくてはならないのです。


よくあるパターンは、できない子どもに「早くしなさい」「ちゃんと片付けなさい」と言って、自分はできない人間だと子どもに暗示をかけてしまうことです。「やりなさい」と言われてやることは、義務感でやっているだけで長続きしません。人は期待された通りの成果を、出そうとしますから、「やりなさい」と言われるということは、やらない自分がいるということなのです。


子どもに「やれる」「できる」とプラスの暗示をかけたいのであれば、小さなことでもうまくいったら、「あなたならできると思ったよ」と言ってあげるのもよいでしょう。それが暗示の力なのです。子どもは親の心を実演する名優なのです。


・宿題を早めに終わらせたとき・・「あなたならできると思ったよ」(p44)


人格ではなく行動を叱る

では、子どもを叱るときにどうすればいいのでしょうか。まず、職場での人間関係でも同じですが、「そう思っているんだね」といったん受け止めることが大切です。例えば、反抗期の子どもが話をしないなら、「わからないのか、話したくないのか、教えてもらえたら嬉しい」と自分の思いを伝えることです。単にイライラを伝えても、反発されるだけでしょう。


そのうえで、人格ではなく行動を叱ることが大切です。「なんでいつもこうなんだ」と子どもの人格を否定するのではなく、「こういう"行動"はよくないよ」と事実を伝えるのです。子どもは親の行動をよく見ていますので、まず親が自らお手本となることが基本です。子どもに夢がないなら、親が夢に向かって努力している姿勢を見せる。子どもの態度や雰囲気が悪ければ、親がよい雰囲気を作ればよいのです。


・こどもに「夢を持ってほしい」と思いながら、自分自身が夢を持っていないというパターン(p70)


小さな約束を実践していく

なりたい自分になるためには、なりたい自分をイメージして小さな約束を守っていく必要があります。子どもと一緒に、寝る前に30分勉強してみる、30分早起きすることができるのか、ということです。このように何かを目指して行動していると、必ず壁や逆境に突き当ります。なぜかといえば、逆境は自分の足りないところを教えてくれるシグナルだからです。そしてその壁を乗り越えると、また新しい景色を見ることができるようになるのです。


子育てとは、自分育てだと思いました。自分が育たないと、子どもを育てることは難しいのです。飯山さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・お母さんを笑顔にするのが、お父さんの役割です(p204)


・イチローさんは・・高校の時に寮に入っていた3年間、僕は寝る前の10分間素振りをしていました(p129)


・10年後を1年刻みで書く(p90)


・心を切り替える・・「次こそやってやる」とガッツポーズをしながら口にする(p144)


・喜ばせたい人の笑顔をイメージ・・「その人がここぞというときに力を与えてくれるよ」と伝えましょう(p152)


▼引用は、この本からです
「こどものやり抜く力と自己肯定感を一気に高める 超メンタルコーチングBOOK」飯山 晄朗
飯山 晄朗、KADOKAWA


【私の評価】★★★★☆(84点)


目次

1 信頼関係
2 願望
3 自信
4 逆境
5 やる気
6 パートナー



著者経歴

飯山 晄朗(いいやま じろう)・・・メンタルコーチ。富山県高岡市出身。石川県金沢市にオフィスを構え、全国で活動している。子供からビジネスマン、アスリートまで2万人以上指導、セミナーは年間100以上。メンタルコーチを務める高木菜那選手が平昌五輪女子スピードスケートで日本女子史上初めて同一大会で2つの金メダルを獲得、女子テニス日比野菜緒選手がジャパンオープンで史上初シングルス・ダブルス優勝、星稜高校野球部を復活させ 24 年ぶりの甲子園決勝へ導く。


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