【書評】「百年メンタル 心の調子をキープする言葉の取扱説明書」飯山 晄朗
2021/10/11公開 更新

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【私の評価】★★★★☆(80点)
要約と感想レビュー
イメージとルーチンの力
著者はメンタルコーチとして企業やスポーツチームへの講習を行っています。アスリートのメンタル指導も行っており、女子スピードスケート金の高木菜那選手、リオ五輪競泳リレー銅の小堀勇氣選手、女子テニス日比野菜緒選手を指導しています。
強いメンタルとは、どのような状況でも普通の状態に維持できるということです。そこで使うのが、自分の発する言葉であり、イメージの力であり、ルーチン化された行動なのです。プラス思考と言われますが、まずは物事をプラスに考え、プラスの言葉を口にすることが大切です。
脳は思考よりも言葉を信じる・・・「やった!」と口にして笑顔になると、過去に「やった!」と言ったときの記憶データを検索します(p32)
一歩を踏み出すこと
面白いのは、できたことの積み重ねこそが、心を安定させるということでしょう。著者の助言は、ちょっとだけいつもの習慣を超えてみるということです。ゴミを拾ったり、一行だけ日記とか、照れくさい、一歩踏み出せていないことをやってみるのです。
とにかく小さくていいから、十分の一でもいい。自分が成長できそうなものとか、小さな1ミリの一歩を踏み出すことで自分の心に刺激を与えるのです。脳は動いて「ワクワク」すると、ドーパミンが分泌され、楽しくなるのです。「誰かのために」やることも重要です。
感動力を上げるために重要なのは、普段やらないようなことをちょっとやってみることです・・・「チョイ超え」(p71)
最悪を想定しておく
誰かのためにやる、最悪を想定しておくなど、心をコントロールするコツが網羅されていました。プロの選手をメンタルコーチが指導することが普通になってきているのは、心をコントロールする方法の存在を多くの人が認知したからでしょう。
メンタルはビジネスでもスポーツでも重要ですので、誰もが知っておくべき知識なのだと思います。飯山さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・最悪を想定しておくと崩れにくい・・・「やっぱり来た」と平常心で臨めるのです(p40)
・誰でも嫌なことがある・・・そこで大事なのは、引きずらないことです(p6)
・自己肯定感の低い人は情報のマイナス面ばかりを見ています(p67)
【私の評価】★★★★☆(80点)
目次
第0章 自分の感情をコントロールする7つの大原則
第1章 自己肯定感のプラス言葉とマイナス言葉
第2章 やる気のプラス言葉とマイナス言葉
第3章 目標のプラス言葉とマイナス言葉
第4章 本番のプラス言葉とマイナス言葉
第5章 人間関係のプラス言葉とマイナス言葉
終章 感情をコントロールする百年メンタルノート
著者経歴
飯山 晄朗(いいやま じろう)・・・メンタルコーチ。1969年生まれ。石川県金沢市在住。組織を熱く燃えるチームに生まれ変わらせるメンタルコーチングを全国で実施。家電業界でトップセールスマンとなり、その後、商工団体の経営指導員に転職。11年間で5,000件超の相談をこなす。起業後は、カネ無し、コネ無しという中で試行錯誤を重ねながらも初年度から安定した売上を実現。毎日メルマガ、ブログの更新を続ける。講演・研修講師として延べ3,500時間、受講者15,000名を超え、「コーチング手法で教える」研修スタイル。スポーツ選手のメンタルトレーニングも行い、甲子園出場、全国制覇や全国表彰台の他、創部2年目で全国大会出場、26年振りに県大会優勝と結果を出している。またメンタル指導を行った選手がリオデジャネイロオリンピックで銅メダル、平昌オリンピックで金メダルを獲得するなど、結果を出すアスリートも続出している。
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