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「すべての仕事を2分の1の時間で終わらせる ガチ速仕事術」大原昌人

2021/10/08公開 更新
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「すべての仕事を2分の1の時間で終わらせる ガチ速仕事術」大原昌人


【私の評価】★★★★★(92点)


要約と感想レビュー

 著者は楽天に在籍していたとき、同僚が100時間の残業をしている中で、定時に堂々と退社していたという。著者が参考としたのは、毎日16時半に退社する先輩女性社員です。小さい子どものいる彼女は同僚と同じ作業をしながら、必ず16時半に帰っていたのです。


 著者はその先輩女性を観察してそのムダのない仕事ぶりに感嘆しながら、その秘訣は16時半というデッドラインにあると気づいたのです。つまり、必ず守らなければならない期限があるからこそ、人は時間を効率的に使えるのです。


・18時以降は働くな!デッドラインが仕事にメリハリを生む(p178)


 仕事が忙しくなると、著者は朝1時間早く出社して仕事をするようになりました。すると朝には夜の4倍の仕事ができることに気づきました。月20日間とすれば、毎朝1時間で20時間の残業で、夜の残業にすれば80時間相当の効果があるわけです。


 さらに通常の勤務時間は、集中力が続くのは1時間半くらいが限度なので、1時間あたり10分休むという学校の時間割のように仕事をして、疲労を貯めないようにしているのです。確かに私の知っているベテランも1時間に1回くらいはコーヒーを飲んだり、雑貨を売っているお店まで行って気分転換しています。


・膨大な作業をこなさねばならない部署にいながら「定時退社」を実現できたのは、私が毎朝1時間早く出社していたからにほかなりません(p37)


 また、著者の仕事を処理する順番も興味深いものです。難しい仕事と簡単に終わる仕事があったら、著者は難しい仕事をちょっとだけやってから、簡単に終わる仕事をはじめるのがポイントです。


 難しい仕事を放置しているように見えますが、実は簡単に終わる仕事をしながら、無意識くんは難しい仕事のことを考えているのです。著者の経験では、簡単な仕事が終わる頃になると、難しい仕事について道筋が見えてきて思ったより簡単に進めることができるらしいのです。


 ガチ速にたがわない内容の一冊で、私の仕事術とほとんど同じなのにびっくりしました。わかりやすくまとまっているので、★5としました。大原さん、良い本をありがとうございました。



この本で私が共感した名言

・コミュニケーション能力は、大きく分けると「情報を伝える能力」と「人と仲良くなる能力」で構成されます(p14)


・事前にインプットしておくと、ほかの問題に取り組んでいる間も、脳の「無意識くん」がその難問の解き方をずっと考えてくれる(p21)


・企画が固まってからではなく、もっとラフな案の段階で一度、軽めに相談しておくのが効果的です(p86)


・企画や・・集中力を要する作業・・などは、ぜひとも午前中に入れるように心がけてください(p33)


・メールのテンプレートは複数登録できるので、よく使うパターンをいくつか登録しておく(p99)


・「1日5分」の運動・・・朝起きたら近所の公園へ行って20~30分ほどフットサルの練習をするのを日課にしています(p162)


▼引用は、この本からです
「すべての仕事を2分の1の時間で終わらせる ガチ速仕事術」大原昌人
大原昌人、ぱる出版


【私の評価】★★★★★(92点)


目次

序章 すべての仕事を2分の1の時間で終わらせるには
第1章 仕事効率をアップするための集中力ケア
第2章 すぐに使える時短テクニック&PC活用術
第3章 仕事相手や同僚との時短コミュニケーション
第4章 オンライン時代の時短テクニック
第5章 仕事スピードを高める運動・食事・睡眠の習慣
第6章 脳の疲労を回復して仕事スピードアップ!



著者経歴

 大原昌人(おおはら まさと)・・・株式会社ダニエルズアーク代表取締役。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、楽天株式会社に入社。2017年からは、国内最大級の流通額を誇る「楽天スーパーSALE」のWebプロデューサーとして、当時最年少で就任。2018年独立し、クリエイティブカンパニー(株)ダニエルズアークを設立、代表取締役に就任。


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