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「9割の買い物は不要である 行動経済学でわかる 「得する人・損する人」 」橋本之克

本のソムリエ 2021/10/07メルマガ登録
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「9割の買い物は不要である 行動経済学でわかる 「得する人・損する人」 」橋本之克


【私の評価】★★★★☆(80点)


要約と感想レビュー

 行動経済学や心理学の視点から、企業がいかに商品を消費者に売り込もうとしているのか説明してくれる一冊です。現代の企業はマーケッティングを称して必要なのないものまで消費者に売る技術に磨きをかけています。


 例えば、全額返金保証、最初だけ無料、今日だけ特価、お客様の声(個人の感想です)など、買いたくなる仕掛けが満載です。特にネットの世界では、サブスクと言われる月○○円で使い放題という仕組みが継続課金できるので注目されています。


・返品無料・・・返品無料にしてもらうのが申し訳ないから買おう、と考えてしまう可能性があります(p33)


 興味深いところは、酒や煙草、パチンコやゲームなどの嗜好品について、著者は全否定していないところです。著者が問題とするのは、嗜好品を買うかどうか判断するときに長期的な損得を自分の中で納得しているのか、ということです。


 例えば、喫煙が健康に悪影響を与えることは統計的に証明されています。そうした悪影響を理解しつつ、はやり寝起きの一服は、自分の精神を安定させるために必要な一服だと納得していれば、問題ないのです。


 子どものゲームを禁止したらグレて家庭内暴力を振るうようになってしまった、ということもありえるし、子どもにゲームを自由にさせたほうが将来eスポーツのプロになるかもしれないわけで、長期的な視点が必要なのです。


・「習慣的な買い物」は散財につながる・・・煙草でもソーシャルゲーム・・長期的な損得を考えずに繰り返して書い続けてしまいます(p150)


 最近の商売は、心理学や行動科学などの研究成果を活用し、データに基づいてお客様に商品を買わせようとします。消費者が納得して買っていれば問題ありませんが、9割の消費者は不要な買い物をしている可能性があります。


 当たり前のようですが、安いから買うのではなく、必要だから買うというのが基本となります。特に高額の買い物についてはよくよく考えて購入を決断したいものです。橋本さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・「安いから」で買うことが、そもそもおかしい・・・「安いから買う」という安易な判断は危険(p103)


・最も重視すべきは「その家に対して、54年間満足できるかどうか」(p205)


・著名な芸能人が、報酬を受け取って自分のブログなどで、格安で落札したなどという架空の事実を発信していた(p61)


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▼引用は、この本からです
「9割の買い物は不要である 行動経済学でわかる 「得する人・損する人」 」橋本之克
橋本之克、秀和システム


【私の評価】★★★★☆(80点)



目次

第1章 ネットの買い物で失敗しないコツとは?
第2章 「損したくない」という人ほど損している
第3章 買い物での選択で間違えないポイント
第4章 絶対に後悔したくない「大きい買い物」


著者紹介

 橋本之克(はしもと ゆきかつ)・・・マーケティング&ブランディングディレクター、昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員。東京工業大学工学部社会工学科卒業後、大手広告代理店を経て1995年、日本総合研究所入社。1998年、アサツーディ・ケイ入社。2019年、独立。現在は行動経済学を活用したマーケティングやブランディング戦略のコンサルタント、企業研修や講演の講師、著述家として活動中。


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