「勝者のゴールデンメンタル-「心が強くなる」35の習慣」飯山晄朗
2021/04/16公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(82点)
要約と感想レビュー
星稜高校野球部でメンタル講習を行ったり、スピードスケート高木菜那選手、テニスの日比野菜緒選手、競泳の小堀勇氣選手をメンタルコーチとしてサポートしている著者の一冊です。著者自身も会社員から心を強くして北陸で初めてSBT認定コーチとなり書籍を出版するまでになったのです。
ちなみにSBTとはSuper Brain Training。脳つまり思考イメージを操作することで良い結果を導くという手法です。つまり思考が現実化する。思いが、行動を変えて、結果を変えるのです。著者のオススメは、寝る直前にプラスのイメージトレーニングを行うことです。一日の最後の時間こそが、潜在意識に近づける時間なのです。
・人間の脳は、具体的かつ鮮明でありありとしたイメージがインプットされたときに、現実に向かって全力で動き出すようになっているからです(p25)
やはり人間はどうしてもマイナス方向に考えてしまうので、いかにプラスのイメージを持つのか工夫が必要なのでしょう。物事にはプラスの面とマイナスの面がありますから、どちらを見るかは人それぞれの習慣になっているのです。
例えば、「こんな監督(コーチ)の下でやってられるか」と思ったときには、「このことから何を学べと言っているのだろう?」と考えるのです。どんな環境でも成果を出せる人の特徴は、起きたことを肯定的に受け入れることなのです。
この本では「心を整える」ためのルーティーンの設定。寝る前のイメージトレーニング、マイナスをプラスに転換する、などメンタルトレーニングの基本が説明されています。メンタルトレーニングとは実際にやってみて実感できるのでスポーツはまさに結果が出る分野なのでしょう。
・自分のマイナス面を書き出した後「だからこそ○○だ」とプラスの側面を書き加えていこう(p53)
どうも聞いたことがある内容だな・・と思ったら、SBTコーチとは日本におけるイメージトレーニングのパイオニア西田文郎さんのサンリが提供しているプログラムでした。西田さんなら間違いない!ということで★4とします。
ゴルフの松山英樹もコーチをつけてマスターズ優勝しています。一人で考えて悩むよりはコーチと一緒に考えるほうが心の負担は減るのでしょう。飯山さ、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・いつまで経っても満足せずに成長し続ける人がいます。それは、「喜ばせたい人」がいる人です(p32)
・やる気をあげる"恐怖"と"願望"の問いかけ・・・「やらなかったらどうなる?」という問いかけと、「やることでどうなる?」という2種類の問いかけをしてみます(p89)
・ルーティーンは「心を整える」作業(p113)
・その転職は「逃げ」ではないか・・・まず今の仕事で成果を作りましょう(p206)
【私の評価】★★★★☆(82点)
目次
第1章 決めると風が吹く―「決める」と脳は、それをどう実現するか考えるようになる
第2章 成功できないのは君が成功できると思えていないからだ―できると「思える」か「思えない」か つまり"自信"が問題だ
第3章 やるやるサギとさよなら―言葉や動作で脳をだまして"やる人"になれ
第4章 本番に強い心をつくる―心を整えて勝負所で120%の力を引き出せ
第5章 成功をつかむゴールデン・メンタル習慣―真のプラス思考になるためには「小さな習慣」の繰り返しが必要である
第6章 心理的限界を超越する―AIと人間の違いは「心」の有無だ 壁を壊せ!心の可能性は無限大
第7章 無駄なストレスを消し去る―シンプルだけど重要なストレスに強くなる秘訣
第8章 今いる場所で結果を出せ―人のせい、環境のせいばかりでは成長できない 「他責」から脱却せよ
第9章 「最初にやる人」が最強―成功への架け橋はかかっている 渡るかどうかは君次第
著者経歴
飯山晄朗(いいやま じろう)・・・中小企業診断士。銀座コーチングスクール認定プロフェッショナルコーチ。JADA(日本能力開発分析)協会認定SBTマスターコーチ。商工団体の経営指導員としての11年間で、中小企業の経営、財務、労務相談を5000件以上こなし、独立後は中小企業の人材教育に携わり、2つのコーチングスクールの運営。オリンピック選手や高校野球部を始めとするアスリートたちのメンタルサポートを行っている。
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