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【書評】「一生を託せる「価値ある男」の見極め方」秋元康

2021/09/21公開 更新
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「一生を託せる「価値ある男」の見極め方」秋元康


【私の評価】★★★★☆(85点)


要約と感想レビュー


自分のモノサシが大切

AKBの生みの親である秋元康さんが45歳の頃に書いた書籍です。この本を読んでわかるのは、秋元さんが大切にしているのは、「自分のモノサシ」です。


失礼なことをされて、怒らないのは懐が大きいとも言えますが、鈍感とも言えます。ここれは許せないな、というモノサシがほしいのです。


つまり、相手の態度をどこまでは許し、どこからは失礼と思うかは、人それぞれの考えで正解はないのです。自分のモノサシで線引きしなければ、自分がないということになるのです。


また、言いにくい雰囲気の中で、自分の思っていることを言うのか、言わないのか、という判断もあります。そうした答えのないところで「それはまずいんじゃないの」と言えるのかどうかということです。


「それは言いすぎだろう」のひとことが言える男は、大人の"いい男"(p173)

芸能界は個性が評価される

面白いのは、自分を出していく男が出世する、「おれの意見を聞いてくれ」という男のほうが出世する、と書いてあることです。


つまり、秋元さんが部下に求めるのは、指示されたことを行うだけではなく、秋元さんが行き詰まったときに提案してくれる部下がほしいというのです。


秋元さんは高校生の頃から放送作家として活躍していますから、テレビ局、芸能界ではこうした個性的な人のほうが、大きく出世するということなのでしょう。


確かに、テレビや芸能界とは、大衆に受け容れられる作品を作り出す創造的な仕事ですので、個性が評価される業界なのかもしれません。


「おれの意見を聞いてくれ、おれという人間を知ってくれ」という男のほうが出世しています(p40)

継続してお金を払ってもらう

仕事では、秋元さんが大切にしているのは、リピートです。つまり、いかに継続してお金を払ってもらうのかということです。そういえば、秋元さんはおニャン子クラブを作ってから、AKBを作りました。


放送作家は面白くないとすぐに切られますが、アイドルをグループで売り出せば、継続的に売り上げを確保できそうです。もちろん芸能界とは当たる、当たらないで大きな差が出るのですが、グループとすることで、誰かが当たるだろうと期待できるのです。


単にアイドルが好きなのかもしれませんが、秋元さんは頭が良いので、そうしたことまで考えているのだろうな、と思いました。秋元さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言


・男と女の間で大事なのは、恥を感じる価値観が同じかどうか・・・どれだけ社会の常識を共有できるかです(p31)


・男と女の関係で大事なのは、相手に合わせすぎてはいけないということ(p76)


・友達の多さよりも、いざというときに助けてくれる親友がいるかどうか(p60)


・「破産しようが、倒産しようが、貯金ゼロだろうが、大丈夫だよ」と言える男は強い(p192)


・上司に媚びるのはかまわない、後輩への態度に真価が現れる(p41)


▼引用は、この本からです
「一生を託せる「価値ある男」の見極め方」秋元康
秋元康,講談社


【私の評価】★★★★☆(85点)


目次


第1章 自分の価値観を持っている男とは?
第2章 男の誠実さをどう見分けるか?
第3章 いざというときに責任をとれる男とは?
第4章 真の優しさを持った男とは?
第5章 生命力の強い男とは?
ジャンケンの強い男、弱い男―「あとがき」にかえて


著者経歴


秋元康(あきもと やすし)・・・1956年東京生まれ。作詞家。高校時代から放送作家として活躍。1983年頃から作詞家の道を歩む。代表作に「雨の西麻布」「セーラー服を脱がさないで」「愛が生まれた日」「川の流れのように」がある。「グッバイ・ママ」で映画監督としてデビュー。「マンハッタン・キス」「川の流れのように」が話題を呼んだ。


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