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転職するなら読みたい「転職の思考法」北野唯我

2020/09/10公開 更新
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【私の評価】★★★★☆(89点)


要約と感想レビュー

転職する人が増えてきました。日本全体でいうと2人のうち1人が転職するという。転職を考えるときに大事なのは、自分の専門性を考えることでしょう。自分の仕事は、弁護士やエンジニアのようなプロフェッショナル型なのか、総合商社のような大企業型なのか、タレントや有名ライターのようなニッチスター型なのか、ということです。私の場合は大企業型で育てられましたが、プロフェッショナル型を目指しているというところでしょうか。


また、人脈だけで仕事を引っ張ってこれる人がいます。つまり、退職したあなたのために動いてくれる人や、仕事で指名してくれる人がいるのかどうかということです。転職したらただの人という場合も多いので、自分というものを客観的に見れているのかどうかが重要なのです。


・自分の好きなこと、苦にならないことを「ラベル」にせよ・・・ラベルをつけたら、「そのラベルがより強固になるか」という判断軸で仕事を選んでいくこと(p234)


転職先を決める段階では、選ぶ業界によって給料がいくらになるかが決まることを理解しておきましょう。なぜなら、業界の生産性がそれぞれ違うからです。例えば、自動車メーカーで年収800万円が目指せるとすれば、総合商社であれば年収1500万円の可能性があるのです。


そして自分と同じ職種の人が出世しているかどうか、また、転職組が優遇されてるか冷遇されているか確認することも大事だという。そして『働きやすさ』と『活躍の可能性』の二つを考えながら、転職先を考えるとよいというのです。その職場で成果を出してやっていけるのか、かんがえるのです。


転職するにあたっては、企業側の採用の事情も知っておいたほうがよいのでしょう。容易に人が集まるなら募集すればいいだけの話です。転職エージェントを使うということは簡単に採れないから。それはブラックだからなのか、それとも特殊は職種だからか見極める必要があるということです。


転職エージェントの見極め方など参考になる点が多く、なぜこの本がベストセラーなのかわかりました。北野さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・現代は2人に1人が転職する時代に突入しました・・にもかかわらず、多くの企業はスキルアップの機会を社員に十分提供していません・・・(p9)


・多くの人が、転職に恐怖を感じているのは、何かを手にするからではない。人生で初めて何かを手放すことになるからだ。しかも自分の意思で(p26)


・100万人が参加しているゲームで一番を目指すのではなく、いずれ100万人が参加するゲームに一番乗りをすること(p85)


・そうだ。これは私のやりがい、動機に関わる部分だ・・・だが、他人にまでやりがいを押し付けるな。すべての人がやりがいを追い求めなければいけないわけではない(p208)


・「緊張と緩和のバランス」が適切かを見極めるには、・・・この半年の間に強い緊張を感じた場面を書き出してみること・・・悪い緊張が10以上ある→職場を変えたほうがいい・・・いい緊張が三つ未満→より難しい業務やったことのないことに挑戦する(p222)


▼引用は、この本からです

北野 唯我、ダイヤモンド社


【私の評価】★★★★☆(89点)


目次

第1章 仕事の「寿命」が切れる前に、伸びる市場に身を晒せ
第2章 「転職は悪」は、努力を放棄した者の言い訳にすぎない
第3章 あなたがいなくなっても、確実に会社は回る
第4章 仕事はいつから「楽しくないもの」になったのだろうか?



著者経歴

北野 唯我(きたの ゆいが)・・・1987年生まれ。神戸大学経営学部卒。博報堂へ入社し、経営企画局・経理財務局で勤務。その後、ボストンコンサルティンググループを経て、2016年、ハイクラス層を対象にした人材ポータルサイトを運営するワンキャリアに参画、サイトの編集長としてコラム執筆や対談、企業現場の取材を行う。


転職関連書籍

「今のうちに自分の強みの見つけ方を教えてください!いずれ転職したいので」山田実希憲
「転職の「やってはいけない」」郡山 史郎
「転職の思考法」北野唯我


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