【書評】「一流の人はなぜそこまで、習慣にこだわるのか?仕事力を常に120%引き出す自己管理」小川 晋平、俣野 成敏
2018/09/17公開 更新

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【私の評価】★★★★☆(83点)
要約と感想レビュー
自分に投資して自分を成長させる
サラリーマンから独立し経営者となった小川さんと、社内起業した俣野さんの一冊です。お二人の共通点は、お金持ちから怒られたことがあること。「このままではまずいよ!」と叱られ、二人は、人や本から学びはじめたのです。
つまりお金持ちから言われた内容は、それはお金を貯めるのではなく、自分に投資して、自分を成長させろ、ということです。お金を金融商品に投資するより、自分に投資したほうが稼げるということです。
小川は会社員時代、ある投資家の方に怒られたことがあります。「しょせん今のお前が貯められるお金なんて知れているんだから、金融商品なんか買うな。それを全額自分に投資しろ。そしてお前が投資される男になれ」と(p149)
成果を生みだす習慣を作る
時間は、だれにでも平等です。その限られた時間のなかで、何をしていくのか。経営者として成功したいなら、そうした立場になれるような自分自身であり、そのような時間を使っているのか。
それに相応しい人間になり、適切な習慣ができれば、そうした自分にぴったりの運命を引き寄せるのです。行動が変われば、習慣が変わり、習慣が変われば人格が変わり、人格が変わるから人生が変わるのです。
ただ、習慣化する前に、「それを一生続けられるのか?」自分に問いかけながら、習慣を見直していきましょう。
悪習慣を、「成果を生みだす習慣」に少しずつ変えていくことで、新しい視野が開けてきます(p2)
成功者に学ぶのが効率的
二人とも師匠がいるのが印象的でした。趣味でもパーソナルトレーナーを雇うという。目の前の成功者に学ぶのが、一番効率的なのです。
例えば、キックボクシングなら、マンツーマンの指導を受けたり、キックボクシングのベテランにご飯をご馳走して教えてもらえばいいのです。
お二人の特長は、体験にお金を惜しまないということです。体験が増えると、自分のなかの基準が変わっていくというのです。小川さん、俣野さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・お金がないときに最高の利回りを生む可能性を秘めている投資対象はどこかと言えば、自分自身です(p149)
・10年かけて願いがひとつ叶う魔法を持っています。何をかなえますか?(p132)
・まずは仮説を立てながら行動をして、そこでわからなかったことを本や人から体系的に学ぶのがいいでしょう(p191)
・私の会社では社員が経費で5万円のセミナーに行くことは奨励しますが、経費で100円のペン立てを買ってきたら怒ります。「これがお客様のためになるのか?」と(p145)
・「私たちがいなくても立派に生きて行ってくれる」と心の底から思ってもらうことが、究極の親孝行です(p206)
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【私の評価】★★★★☆(83点)
目次
第1章 一流と二流を分ける「朝の習慣」
第2章 仕事が最速で動く「昼の習慣」
第3章 人脈と可能性を拡げる「夜の習慣」
第4章 脳と体のキレを上げる「毎日の習慣」
第5章 成長を加速させる「毎週・毎月の習慣」
第6章 視座を高める「毎年の習慣」
第7章 志を貫く「一生の習慣」
著者経歴
小川晋平(おがわ しんぺい)・・・慶應義塾大学経済学部出身。17歳の時にオンライントレードを始め、大学進学時には億を動かすデイトレーダーになるも、ライブドアショックでご破算に。借金を背負う。IT系ベンチャー企業でSEとして勤めたのち、初期投資ゼロのコールセンターを24歳で起業。26歳で六本木ヒルズにオフィス移転。28歳で社外取締役含め9社に関与する。自身も一部上場企業のコンサルタントとして活動。ライフワークとして起業家、起業志望者と「成果が出る習慣」を学ぶ『チーム100』を主催。
俣野 成敏(またの なるとし)・・・1993年、東証一部上場の精密機械メーカーに入社。2002年、赤字転落に起因したリストラ策が決行され、30 歳にして対象者となる。在庫処分を担う直販店を社内起業。2004年、33歳にして異例の現役最年少役員に抜擢。アウトレットで坪売上トップクラスの効率経営を続け、創業以来9 年連続の増収。無借金の年商14 億円企業に。2011年、メーカー本体に戻り、史上最年少の40歳5ヵ月で上級顧問に就任。
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