「宣戦布告: 朝日新聞との闘い・「モリカケ」裏事情から、在日・風俗・闇利権まで、日本のタブーに斬り込む!」」小川 榮太郎、足立 康史
2018/05/25公開 更新

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【私の評価】★★☆☆☆(66点)
■朝日新聞がスラップ訴訟(恫喝訴訟)で
言論弾圧している!と
訴える一冊です。
スラップ訴訟(恫喝訴訟)とは大企業が
弱者を裁判に訴えるなどして
脅迫することです。
小川さんは、『徹底検証「森友・加計事件」―
朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪』が
名誉棄損に当たるとして、
朝日新聞社から訴えられているのです。
あれだけ誤報を出しておきながら、
自分のこととなると
こうなってしまうのですね。
・だいたい、裏を取らないで報じるのだから、報道機関として失格でしょう・・財務省が提出した森友学園の小学校設置趣意書の黒塗り部分について、籠池泰典理事長への取材をもとに「(籠池氏が)開設予定の校名として『安倍晋三記念小学校』と記載したことを認めた」と報じました。ところが、後に財務省が黒塗り部分を開示したところ、「開成小学校」と記載されていたことが判明(足立)・・(p30)
■森友・加計問題も話題としていますが、
断片的で雑談調であるのが
残念でした。
森友学園の問題は、
地下の廃棄物が問題であって
隣の土地も同じであったこと。
加計学園の問題は、
日本獣医師会から献金を貰っている
政治家も動いていること。
朝日新聞の加計学園の「首相の意向」報道は、
福島原発撤退誤報のように
一部だけ切り取って印象操作していること。
そうした断片的な話では
朝日新聞の暗部を示すのは
難しいと感じました。
・従軍慰安婦問題については、社会民主党の福島瑞穂参議院議員が仕掛け人でしたし、それを朝日新聞が補強して、日韓の大問題にしてしまいました。「首相の靖国神社参拝問題」「南京大虐殺」「教科書の誤報問題」などすべて、朝日新聞をはじめとする左翼陣営が火をつけて、それを中国や韓国に持っていって、大火事にしてしまった(小川)(p92)
■『徹底検証「森友・加計事件」―
朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪』
を読んでから考えたいと思います。
また、森友学園との交渉記録が財務省から
出てきましたので、それを分析すれば
首相がこんな土地のことにまで
口を出すはずがないことが
証明されることでしょう。
(都合の悪いことは報道しないと思いますが)
足立さん、小川さん
良い本をありがとうございました。
───────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・報道部から送られてきた申込書に対して、私が真摯かつ個別具体的に回答したのにもかかわらず、それについていっさいの言論を交わすことなく・・裁判に踏み切った。これは日本有数の言論機関が言論で勝負することをいっさい放棄した自殺行為だったと思います(小川)
・籠池夫人のメールには、辻元氏の名前も出てくるんですね。ところが、朝日新聞をはじめとする偏向メディアは、辻元氏のことはほとんど報道しない(足立)(p126)
・野田中央公園は森友学園の隣にあり、売却の過程に不明確な点があって、比較対象としてとても便利であるにもかかわらず、こちらもいっこうに報じようとしません(足立)(p126)
・日本獣医師会政治連盟から100万円の献金を貰っていた希望の党・玉木雄一郎代表、立憲民主党・福山哲郎幹事長、自由民主党・石破茂衆議院議員・・献金を貰って国会質問という権限を行使した場合、受託収賄に問われる可能性がある・・(足立)(p22)
・2017年5月17日付朝刊の一面トップ記事「新学部『総理の意向』文科省に記録文書」ですけれども、朝日は文書を入手していながら、紙面ではこの文書中にある「『国家戦略特区諮問会議決定』という形にすれば、総理が議長なので、総理からの指示に見えるのではないか」という核心部分には触れず、「総理のご意向だと聞いている」という部分だけを切り取って報じたのです(足立)(p26)
・作家の百田尚樹氏が「虎ノ門ニュース」というネット番組で、人から聞いた話と前置きされたうえで、「(加計学園問題の報道について)朝日の幹部は『ウチが潰れるか、安倍政権が倒れるかのどちらかだ!』というくらい必死だった」と発言されてましたが、ここまでくると、なにか安倍総理に対するストーカーの執念のようなものを感じますね(足立)(p56)
・ネットで情報を取っている若い世代が増えている。一方、高齢男性は新聞、高齢女性はテレビの情報に影響される。政治集会なども高齢者中心です。投票行動にも熱心(小川)(p199)
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【私の評価】★★☆☆☆(66点)
■目次
第1章 なぜわれわれは朝日新聞と闘うのか
第2章 日本のメディアを蝕む「反日」という病理
第3章 国会はホンマにアホばかり
第4章 今だから語れる森友・加計問題の真相
第5章 タブーに切り込め―解決できない日本の課題
エピローグ 日本社会にはびこる「朝日的なもの」との最終戦争