「リーダーの一流、二流、三流」吉田 幸弘
2017/04/24公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(90点)
要約と感想レビュー
優先順位を伝え期限を一緒に考える
著者は、抜群の営業成績で何度もリーダーに抜擢されますが、人間関係で問題を起こし、降格・転職を繰り返します。異動先の新しい職場で理想の上司との出会った著者は、「伝え方」で人間関係が大きく変わることを理解します。その後、著者はコーチングを取り入れた部下育成で成果を出し、社外でコンサルティングするまでになったのです。
普通の上司は、仕事の「期限」を伝えますが、コーチングを活用するとすれば優先順位を伝え、期限を一緒に考えることで部下のやる気を引き出すのです。
一流のリーダーは、部下が話しやすいように自己開示してから質問をするようにします・・部下に関するネタで雑談する(p197)
リーダーがプレーヤーを支える
組織のリーダーとは、プレーヤーである部下を育てる人です。野球でいえば、監督がリーダーで、選手が部下です。一流のリーダーは選手のやる気を引き出し、選手の個性に応じて役割を与え、失敗しない仕組みをつくります。リーダーがプレーヤーの活躍を支えてあげるのです。
三流のリーダーの中には、部下が仕事にてこずっていると、その仕事を取り上げて自分でやってしまう人もいるそうです。監督がピッチャーをやってしまっては、部下は育ちません。そんなリーダーでは、長期的にチームの成長は望めないでしょう。成功するリーダーは部下が主役であり、リーダーはサポートする立場であるとわかっているのです。
成功するリーダーは、自分よりできる部下がいるのは当然だと思っています(p5)
部下は信頼するが、行動は信頼しない
リーダーは部下に仕事を任せたら、期限とともに、着手したかどうかを確認する必要があります。部下は信頼しますが、行動は信頼しないのです。部下が仕事を通じて成長するように、方針と役割分担を決め、部下に責任を全うさせることが大事なのです。
著者は、部下に一定の自由と責任を与えて、部下を育てているのです。だめな上司は部下に作業を与え、部下が成長するチャンスを与えないのです。吉田さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・三流は丁寧につくろうとし、二流は、付加価値をつけようとし・・一流は、求められたアウトプットを出せればいいと考える(p97)
・一流は、ミスが起きない仕組みをつくる(p71)
・一流は、数分でもいいので、その日のうちに着手する(p119)
▼引用は下記の書籍からです。
【私の評価】★★★★★(90点)
目次
Chpter1 一流の「心得・考え方」とは?
Chpter2 一流の「時間術」とは?
Chpter3 一流の「仕事の進め方」とは?
Chpter4 一流の「上司とのコミュニケーション」とは?
Chpter5 一流の「会議・ミーティング」とは?
Chpter6 一流の「部下育成」とは?
Chpter7 一流の「部下とのコミュニケーション」とは?
Chpter8 一流の「チームづくり」とは?
著者経歴
吉田幸弘(よしだ ゆきひろ)・・・リフレッシュコミュニケーションズ代表。人財育成コンサルタント・上司向けコーチ。1970年生まれ。成城大学卒業後、大手旅行会社、有名学校法人を経て外資系企業へ転職。そこで周囲のメンバーとうまくコミュニケーションが取れず、降格人事を経験する。クビ寸前の状態から、友人の勧めで学んだ「交渉術」を駆使して、劇的に営業成績を改善。5カ月連続営業成績トップになり、マネジャーに再昇格。その後も部の離職率を10分の1としながら、売上前年比20%増を達成し続け、3年連続で社内MVPに選ばれる。2011年1月より独立。現在は、経営者・中間管理職向けに、人材育成、チームビルディング、売上改善の方法を中心としたコンサルティング活動を行っている。全国の企業、商工会議所、法人会などで年間130本以上講演・研修に登壇している。
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