「地学ノススメ 「日本列島のいま」を知るために」鎌田 浩毅
2017/04/22公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(73点)
■大学の先生による地学のすすめです。
地学は地球というものを学ぶ学問です。
2011年の東日本大震災により
日本は大地変動の時代に入ったと
著者は警告しています。
富士山が噴火するのではないか。
首都直下地震、南海トラフ地震が
起きると予想しています。
■天災は、プレートが沈み込むところに
住んでいる日本人の宿命なのでしょう。
地学は面白いのですが、
打てる対策が少ないのが
残念ですね。
鎌田さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・太平洋の海底など深さ数千メートルの場所では、
1センチメートルの泥が堆積するのに
一万年もかかります(p45)
・プレートが深さ約100キロメートルまで
沈み込むと、含水鉱物から水が絞り出されて、
マントル内を上昇していきます。
水が入った岩石は、融点よりも低い温度で
溶けるようになります(p143)
・1982年のメキシコ・エルチチョン火山、
また1991年のフィリピン・ピナトゥボ火山の
噴火では、世界全体の平均気温が
0.5~1度ほど下がりました(p196)
・南海トラフ巨大地震の被害予想・・
最大30メートルを超える津波が
予想されています(p231)
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【私の評価】★★★☆☆(73点)
■目次
第1章 地球は丸かった──人類がそのことに気づくまで
コラム(1)鎌田先生はなぜ地学の研究者を志したのですか?
第2章 地球の歴史を編む──地層と化石という「古文書」
コラム(2)地学を研究していて最も驚いたことは?
第3章 過去は未来を語るか──斉一説と激変説
コラム(3)日本の地学研究や地学教育は世界で盛んなほうですか?
第4章 そして革命は起こった──動いていた大陸
コラム(4)日本の地学研究者はどのような業績をあげていますか?
第5章 マグマのサイエンス──地球は軟らかい
コラム(5)最近の地学で最も目ざましい研究成果は何ですか?
第6章 もうひとつの革命──対流していたマントル
コラム(6)地学研究において鎌田先生が最もこだわっているものは?
第7章 大量絶滅のメカニズム──地球が生物に襲いかかるとき
コラム(7)大学で地学を学ぶにはどんな学部(学科)に進めばよいですか?
第8章 日本列島の地学──西日本大震災は必ず来る
コラム(8)地学で学んだことを生かせる仕事にはどんなものがありますか?
第9章 巨大噴火のリスク──脅威は地震だけではない
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