「島耕作に知る 「いい人」をやめる男の成功哲学」弘兼 憲史
2016/11/28公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(70点)
要約と感想レビュー
世の中には、「いい人」と「自分勝手な人」がいます。私、個人としては「自分勝手な人」が、近くにいると困ります。でも、何かをなす人、面白い人は「自分勝手な人」なのです。
一方の「いい人」は人間関係を重視する人なのでしょう。もちろん組織の中の調和が維持されるのは良いことです。問題も起こさないので、それなりに出世するのです。ただし、組織の成果につながらなければ、本末転倒ですし、個人として後悔することがあるとすれば、何か足りないところがあるのかもしれません。出世を望まない決心があるなら、常に自分の道を進むという選択肢もあり得るというのが著者の論なのです。
・他人に好かれても、自分に嫌われる「いい人」(p20)
著者の言いたいことは、自分の中に「いい人」でない誰かがいるということです。バカと言われても、その誰かを出してみたいという自分がいるのです。嬉しかったら笑い、腹が立ったら怒り、悲しかったら泣くように仕事をしたいということです。
もし、あなたが「いい人」であったのなら、一つくらいこだわってみてはどうでしょうか。「これだけは、譲れないんだ」というものが一つくらいあっても良いのでしょう。弘兼さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・サラリーマンは仕事を通して成長する・・「いい人」にはこの基本がわかっていない(p147)
・ギリギリのところで利用されやすいのも「いい人」の特徴だろう(p58)
・バカと思われるのは気楽なことだ・・誰もがバカになれるわけではない・・能力のない男は利口ぶることはできてもバカにはなれない(p110)
・誤解されたとき・・「信じていてくれていると思っていたけど、どうも違うようだな」これだけでいい(p108)
講談社
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【私の評価】★★★☆☆(70点)
目次
第1章 「いい人」の人生はなぜつまらないのか
第2章 人生は「70パーセント」で乗り切れ
第3章 「悪い人」の人生はおもしろい
第4章 「いい人」ばかりの集団から飛び出せ
第5章 好きなことをやりながら「人望力」を育てる
第6章 「悪い社員」には力がある
著者経歴
弘兼憲史(ひろかね けんし)・・・1947年、山口県に生まれる。早稲田大学法学部を卒業後、松下電器産業販売助成部に勤務。退職後、1974年に漫画家としてデビュー。人生を考えさせる社会派作家として活躍し、小学館漫画賞、講談社漫画賞の両賞を受賞する
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