「ヤクザに学ぶ交渉術」山平 重樹
2016/09/24公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
■世の中にはヤクザな稼業が
実際に存在しています。
いかに不利な状況であっても
自分に有利な状況に持ち込むのが
ヤクザ流です。
無理が通れば、
道理が引っ込むというのが
ヤクザの交渉なのでしょう。
・ヤクザというのはささいなことに因縁をつけるプロ。
たとえば、銀行なんかに交渉に行って、
どうも分の悪い話になったんで、煙草は我慢する。
で、むこうが先に煙草を吸ったところで、ひとこと、
『おまえ、客が煙草吸わんのに、何だ、それは』
とこういった途端、
話がひっくり返るようなことがある(p153)
■とはいっても、交渉ですので、
基本は押さえていないと
勝負はできません。
状況を把握し、
関係法令について
熟知しておくこと。
どこまでなら譲るのか、
どこまで譲らないのか、
という基本方針。
相手はどのような
条件を出してくるのか。
すべてしっかり調べ、
あらゆる状況に準備した上で
ヤクザ式交渉ができるです。
・これだけは譲れないという
原理原則を貫くべきである(p90)
■ヤクザとの交渉前に読むべき本だと
思いました。
(あまりチャンスはなさそうですが)
あとは社内でヤクザな人と
交渉するときに役立つかも
しれませんね。
山平さん、
良い本をありがとうございました。
───────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・「ワリャア、おちょくってるのか!」
と怒りだす者も出てくるという。
そうなったらしめたもの・・・
「あんた、喧嘩しにきたのか、ゼニとりにきたのか、
話しあいにきたのか、どっちなんだ。・・・
『おちょくってるのか!』なんていうんだったら、
喧嘩売りにきたことになりますよ(p50)
・理論武装をしてこその
交渉上手なのである(p114)
・人間のかもしだす雰囲気、立ち居振る舞いを含めた、
トータルで考えたときの話術の上手さ、演出力が、
ヤクザにはあるということであろう(p115)
・「どうしてくれますか?」と迫って、
「じゃあ、このようにします」・・
と相手が答えても、それがこっちの
決めている結論と違っていれば、
「それじゃ、おまえ、筋が違うだろう」
という話になってしまうのが、
ヤクザ流である(p120)
幻冬舎
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
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■目次
第1章 「掛けあい」はヤクザにおけるもうひとつの抗争である
第2章 脅しのテクニック―白を黒といいくるめる交渉術
第3章 現代ヤクザの交渉流儀
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