「わもん -聞けば叶う」薮原 秀樹
2016/03/18公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(81点)
■「わもん」とは、
話を聞くこと。
"話聞"です。
徹底的に相手の話を
聞ききることで、
濃密な信頼関係が作られます。
・『わもん』は、話し手の
『声なき声』を聞くことにより、
聞き手の『声なき声』を聞くことが
できるようになる修業です(p3)
■以前、コーチングのセミナーで、
相手の話をただ受け止めるという
ワークをしたことがあります。
ワークの前に、
二人が顔を見合わせます。
初対面ですので、
思わず笑ってしまう自分がいます。
(いわゆる緊張による愛想笑い)
次に、一人がその日一日の行動を話し、
もう一人がそれを聞きます。
ただ、受け取るのです。
その受け取りの後、
再度、二人で
顔を見合わせます。
すると、最初のように
愛想笑いは出ません。
ただ、相手の顔を見ることができる。
ただ、聞くだけで、
相手を受け入れることが
できるようになるのです。
・聞き手がまったく変わることなく
絶対尊敬を贈ってくれるとわかったとき、
話し手は緊張をほどき、
安心感を高めていきます。(p95)
■ただ、相手の話を聞く。
その重要性を
教えてくれる一冊でした。
単なる表面上の言葉だけでなく、
相手の持っているイメージも
受け取ることが大事なのでしょう。
薮原さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・話し手のどんな考えも感情も、
ありのままに尊重します。
疑問をもつことも、
否定することも、
善悪や正誤の判断もしません(p22)
・人の話を聞くときに、
話し手を絶対尊敬することは基本ですが、
そのためには、聞き手が自分自身を
絶対尊敬していることが欠かせません(p58)
・「話し手の心臓の音を聞く」「鼓動を感じる」
という感覚をもってみるとよいと思います。
実際に耳で音を聞くわけではなく、
そのようにイメージしてみるのです(p115)
・聞いた話を心のなかでビジュアル化する
意識をもつことが、助けになります・・・
イメージがぼやけていたり、欠けた部分・・
その部分が大切だと感じられたときは、
ためわらず「そこをもう少し教えてほしい」
とたずねます(p129)
・貝の砂出しとおなじように、
「心の砂出し」を大切にします・・
グチを言いだしたとしても、
聞き手は話をさえぎったり、
話し手を否定したりせずに、
すべてそのまま受けとめます(p133)
・心の奥深くまで受けとめあうことで、
強い信頼関係をきずいていくこともできます・・
そうなるためには、まず聞き手が
「最後まで話を聞ききる」
ことが大切です(p142)
【私の評価】★★★★☆(81点)
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■目次
第1章 絶対尊敬
第2章 絶対沈黙
第3章 聞き手未熟
第4章 話聞一如
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