「日本電産永守重信、世界一への方程式」田村 賢司

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日本電産 永守重信、世界一への方程式

【私の評価】★★★★☆(85点)


■世界一のモーター製造メーカー
 日本電産の経営の秘密です。


 技術も金も人もいない創業当時は、
 納期半分で仕事を取っていたという。


 恥も外聞も捨てて、
 まず仕事を取ることによって、
 技術を獲得してきたのです。


・売りにしていたのは「他社の半分の納期」
 という圧倒的なスピードだ。だが、そもそもが
 無理なので技術者は音を上げようとする。
 すると、永守は「『できる』『できる』と
 繰り返してみい。そしたらできるようになる

 と叱咤したという(p195)


■コスト削減は徹底しています。


 数万円以上のものを買うときは、
 必ず5回は交渉するという。


 幹部の会議は土曜日。


 営業は1カ月に100件以上顧客を訪問。


 それで、納期半分で
 価格が安いなら、
 売れるわけです。


・資材や部品など原材料から
 文房具のような事務用品まで、
 数万円以上の物品はすべて購入先と
 5回の交渉を繰り返す
。(p67)


■永守会長は70歳となっても、毎週土曜日、
 世界中から送られる300通の週報、
 1000通のメールを読んで、指示を出すという。


 恐るべき集中力と
 組織を引っ張る迫力だと
 思いました。


 田村さん、
 良い本をありがとうございました。


────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・ダブル・プロフィット・レシオ(利益倍増)と
 名付けられた第1弾WPRは、
 「売上高が半分になっても利益を出せる体質にする
 と永守が宣言しただけあって、
 激しい改革運動だった。(p28)


・事業部制やカンパニー制で
 営業を取り込んだ組織にすると、
 事業部長の経営力が問題になる。
 経営力のない者が事業部長になると、
 少し採算性が低いというだけで
 『やめておけ』となりやすい。(p36)


・人の善意のパワーを引き出すツボ・・
 過大な要求を突き付けて人を
 限界まで追い込まないと、
 その能力を使い切れない

 考えている節がある(p39)


・子供の頃からの小心者・・・
 小心はしばしば将来の不安を解消するための
 怠りない調査となり、
 周到な準備に転化する(p42)


・「シェアがコストと人材を作るんや」。
 永守はかつて、筆者にこう語ったことがある。
 まずシェアを取る。・・高シェア獲得→
 設備稼働率上昇→資産効率向上→利益増→
 営業キャッシュフロー増(p171)


・永守は買収額がEBITDAの10倍を
 超える案件には基本的に手を出さない(p179)


・永守重信を、妻の寿美子は
 「喜、怒、哀、楽という4つしかボタンがない人」
 と評している(p1)


・母のタミは永守が友達と喧嘩をして殴られでもして
 帰ってこようものなら「もう1回やってこい」
 と家にも入れなかったという。(p190)


・自分が創業した会社は自分の身体の一部であるので、
 命をかけて自分の会社を守ろうとしていることだけは
 理解してほしい。だから私は・・・
 「すぐ言い訳する、泣く、開き直る、逃げる、辞める」
 と続く人間を信用出来ない
のである(p185)


日本電産 永守重信、世界一への方程式
田村 賢司
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【私の評価】★★★★☆(85点)


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■目次

第1章 :「もう残尿感なし。絞りきった! 」 ─ 創業40年、大減益からのリスタート
第2章 :「ハードワーキングやぁ」 ─ 無理を通して道理に変える人間力
第3章 :「固定費を絞り尽くせ! 」 ─ ダメ企業の甘えを壊す組織再建力
第4章 :「どんな3流も1流にできる」 ─ 眠れる力を呼び起こす人間改造力
第5章 :「先のことが不安で仕方ないんや」 ─ 小心に裏打ちされた想像力
第6章 :「買収後、即座に思惑通り動かせる」 ─ 大胆に組織を変える転換力
第7章 :「数字へのこだわりが企業を磨く」 ─ M&Aを支える市場対話力
第8章 :「死ぬまで日本電産の面倒を見る! 」 ─ 69歳で変わり続ける成長力



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