「人間の分際」曽野 綾子
2015/08/15公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(69点)
■作家の曽野さんは、
「やればできる」
と聞いて、
「それはウソだ。私は騙されないぞ!」
と思ったという。
人には限界というものがあって、
「やってもできない」
ものもあるということです。
私には、
どちらも正しいように聞こえます。
・褒められてもけなされても
人間性に変わりはない(p82)
■曽野さんは、
自分の道を行くタイプなので、
敵も多かったようです。
生きていると
いろいろ言ってくる人がいます。
それに対し、曽野さんは、
自分の道を選んできた。
そうした人たちの言葉によって
自分の人生を左右されることはない、
ということです。
・自分で生きなければならない・・・
人の言ったことで不幸になっては
たまらない、と思ったんです(p83)
■人のコメントに
いちいち反応したり、
自分を否定していては、
自分の人生を見失ってしまいます。
そうしたことを
人間の分際をわきまえて
判断したいということなのでしょう。
全体としては、各テーマについて、
曽野さんの過去のエッセーから、
抜き出した一冊になっています。
曽野さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・すべての人は誰もが人生で
「ほんのちょっとのお手伝い」をして
死んで行けたら大成功なのだ(p200)
・人をいじめるという性格は、
一つの特徴を持っている。
強いように見えていて、
実は、弱いのである。
「自分は自分」という姿勢がとれない・・
強いて言うと、当人に、「特徴」がない(p95)
・人間の幸福は、究極のところでは
決してお金では完全に解決しない・・
しかしそれ以前に、
お金で解決できる部分はある(p150)
・本当に平和を通すということは、
相手に攻撃されたら殺されていく
決意をすることなのである。
相手も自分に悪をしないだろうからという
前提のもとに唱える平和論など
子供だましである(p122)
【私の評価】★★☆☆☆(69点)
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■目次
第一章 人間には「分際」がある
第二章 人生のほんとうの意味は苦しみの中にある
第三章 人間関係の基本はぎくしゃくしたものである
第四章 大事なのは「見捨てない」ということ
第五章 幸せは凡庸の中にある
第六章 一度きりの人生をおもしろく生きる
第七章 老年ほど勇気を必要とする時はない
たしかに共感すべきところもあるが
どこか頭おかしいと感じるところもあった
宮脇のベストセレクションもあまりあてにはならないな、、