「他人を支配する黒すぎる心理術」神岡真司、匠英一、山岡重行
2014/03/11公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(70点)
要約と感想レビュー
心理テクニック
一般的に知られている心理テクニックを集めた一冊です。よく知られているのは、単純なスローガンを繰り返すというもの。同じフレーズを何度も繰り返して語ったり、単純接触を増やして同じテーマを違う角度で繰り返し訴えかけると、聞いているほうはそれを正しいと考えるのです。「嘘も百回言えば真実になる」とはよく言ったものです。
また、経営においても、経営者は従業員の心の動きを知る必要があります。まず、従業員の意見を聞く。これで当事者意識が高まります。さらに、部下にコミットさせ、期待して仕事を任せる。当然、信賞必罰ですが、期待されれば、人は頑張るのです。
・期待することによって対象者からやる気が引き出され、成績を向上する現象を「ピグマリオン効果」と呼びます・・・行為をほめる言葉を相手に投げかけることを繰り返すだけ(p92)
仕事も商売も心理学の知識が必要
「相手の名前を頻繁に呼ぶ」ことで、相手に自分の提案を断りにくくさせるテクニックや、特別な扱いをされると同じように注目されるように、さらに能力を発揮しようとするホーソン効果などが紹介されています。
やや羅列的でしたが、基本を学ぶには読みやすいと感じました。仕事も商売も心理学の知識が必要な時代なのだと思います。神岡さん、匠さん、山岡さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・人に騙されないために大切な心構え。そのひとつは「すべての人にいい人と思われようとしない」と考えることです(p207)
・女性は基本的に共感されることを望んでいる傾向が強いもの・・・「そうだよね」「わかるよ」という言葉が効きます(p96)
・「誤前提暗示」・・「大阪府民の皆さーん、重要なことは、新しい制度である大阪都構想に問題点がどれだけあるかではない。いまのまんまでいいのか?このまんま衰退する大阪のまんまでいいのか?現体制がいいのか?新しい体制に移るのか?そこだけなんです(p23)
▼引用は下記の書籍からです。
【私の評価】★★★☆☆(70点)
目次
第1章 あの人物も心理術を使っていた!? 黒すぎる心理術の系譜
第2章 相手の「表情」「しぐさ」からホンネを透視する方法
第3章 人を操るその前に... 行動に影響を与える8つの心の法則とは
第4章 他人を支配する黒すぎる心理術
第5章 他人に「操られない」ための心構えとは?
著者経歴
神岡 真司(かみおか・しんじ) ・・・ビジネス心理研究家。日本心理パワー研究所主宰。最新の心理学理論をベースにした法人対象のモチベーションセミナー、コミュニケーショントレーニング、人事開発コンサルティングなどで活躍中。
匠 英一(たくみ・えいいち)・・・1955年生まれ。デジタルハリウッド大学教授。ポシブルラーニング研究会主宰、しぐさ科学研究所所長。東京大学大学院教育学研究科を経て東京大学医学部研究生修了。心と脳を統合する「認知科学」を軸にした人材開発、コーチング、マーケティングに取り組む。1990年、(株)認知科学研究所を設立し、見える化経営協会会長、 ビジネス心理士協会副会長を務める。
山岡 重行 (ヤマオカ シゲユキ)・・・聖徳大学人文学部心理学科講師。臨床心理士。専門は社会心理学、恋愛心理学。バイカーでロッカーの戦う心理学者。
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