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「起業家のように企業で働く」小杉 俊哉

2013/11/18公開 更新
本のソムリエ
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起業家のように企業で働く


【私の評価】★★★☆☆(77点)


要約と感想レビュー

 NEC,マッキンゼー、ユニデン、アップルと大企業を渡り歩いてきた著者の一冊です。大企業でさえ雇用が不安定になってきた今、長期的な自分のキャリアを考えることを推奨しています。企業に頼るのではなく、企業を利用しようということです。


 例えば、大企業であれば、海外業務研修や留学のチャンスは積極的に利用してみるのが面白い。会社のお金を使って勉強できるわけで、この制度を使わない手はないのです。私、本のソムリエも会社の金で半年のニューヨーク研修、スイスでの海外事業研修を経験させてもらいました。


組織を使って世の中で何を成し遂げたいのか、貢献したいのかを考える(p38)


 大企業だからこそ、大きな仕事ができるということを意識しましょう。今の企業にいるから、小さく始めたものでも、うまくいけば大きく投資することもできるわけで、大企業に働いているレバレッジを利用するべきなのです。


 もちろん小さい組織は動きやすいという利点がありますが、仮に今、大企業にいるのならば、自分の裁量で自由にやれる部分を活用して、やりたいことをやってみるべきなのでしょう。大企業にいるということは、非常に恵まれている点が多いのですから、その利点を活用する意識を持つのです。


・傍流の仕事は、注目もされず、人材も揃っておらず、上司の目も届きにくいので好きにやれる自由度が大きい。(p134)


 起業するのも大変、企業でも仕事は大変なのです。その場、その場で、良い仕事をしていきたいものです。小杉さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・英語でいうコンフォートゾーン、居心地のいいところにいては、ダメなんです。そこには学びがありませんから。常に自分にチャレンジして、常に違和感がある環境にいて、常に学び続ける(伊藤譲一)(p138)


・仕事でクリエイティブに活躍する人は、プライベートでもクリエイティブに生活しているんだ。なぜなら、プライベートで様々な挑戦をし、結果的に新しいネットワークを作っている人は、そこで仕事へのアイデアを得ているからなんだ(p211)


・実はアメリカは非常にそのボス-部下関係が強固だ。自分のボスには絶対服従という人が非常に多い。・・・それは、ボスが他社に移る事になった場合も、スタッフとして引き連れて行ってくれるからだ(p208)


起業家のように企業で働く
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小杉 俊哉
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【私の評価】★★★☆☆(77点)


目次

Chapter1 志をもつ
Chapter 2 起業家のように仕事をするうえでやるべきこと
Chapter 3 大きな仕事は企業でこそできる
Chapter 4 転機をつくる
Chapter 5 企業内で勝っていくためのスキル
おわりに そうやって来た君はどこでも活躍出来る



著者経歴

 小杉俊哉(こすぎ としや)・・・1958年生まれ。早稲田大学法学部卒業後、日本電気株式会社(NEC)入社。マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学院修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニーインク、ユニデン株式会社人事総務部長、アップルコンピュータ株式会社人事総務本部長を経て独立。2001年より慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科准教授を兼任。専門は、人事・組織、リーダーシップ、人材開発、キャリア開発。ベンチャーを中心に複数社の社外取締役を歴任。受講者7,500人を超えるキャリア自律研修や、企業幹部向けのリーダーシップ研修を行っている。


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