「ビシッと言っても部下がついてくるできる上司の叱り方」嶋田 有孝
2013/09/20公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
要約と感想レビュー
上司の役割として、あるべき姿に向って部下を指導していく、ということがあります。そうする中で、間違っていれば、間違っていると教えてあげることが必要になります。人はそれを、"叱る"と表現します。
しかし、世の中には素直に従う人もいれば、叱っても無視したり、反抗したり、舌打ちしたりする人がいます。そうした時には、「こっちへ来なさい」と別室に連れて行き、一体一で厳しく叱る必要があると著者はいうのです。
・できていない部分を指摘することによって、相手にそれを気づかせ、『成長』という化学反応を起こさせる(p34)
ルールが存在しても、ルール無視が放置されていれば、無法地帯になってしまいます。ルールを守らせるのが上司の役割。だからいって、頭ごなしに叱る必要はありません。「こうしてくださいね」と言ってもいいし、「一緒に直しましょう」と言ってもいいのです。
職場のルールを守らせるために、あえて指摘する立場にいるのが上司なのでしょう。そして、結果して職場の環境がどうなるのかで評価されるのも上司なのです。
・上司が見て見ぬフリをして、叱ることから逃げると・・・指導力を問われ、周囲の信頼を失います・・・職場の人間関係には乱れが生じ、チームワークが悪くなります(p27)
本当は、部下の欠点を無視して放置し、評価だけ下げるというのが一番部下にとって厳しい措置なのかもしれません。部下が成長することを期待して、改善すべきところを教えてあげるというのが、部下のためを思って叱るということなのです。
部下を信じる上司としての役割を演じ切ることが、職場環境を良くしていくことになるのでしょう。その中で"叱る"ことがあるかもしれない。あなたの演技はどうでしょうか。
嶋田さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・部下が指示通りに動くのは三割・・・部下がきちんとやり遂げてくれたら「ありがとう。お疲れさま」と感謝できるようになりました(p127)
・リーダーになる前は、成功とはあなた自身が成長することだった。ところが、リーダーになった途端、成功とは他人を成長させることになる(ジャック・ウェルチ)(p38)
・私は声の大きさ、トーン、タイミング、頭の下げ方など挨拶の基準を作り、それを社内に周知させました。(p65)
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
目次
序章 言わなければならないことをビシッというのが上司の仕事
第一章 ビシッと言うには技術がいる
第二章 言い訳する部下、反抗する部下、逃げる部下をどう叱るか
第三章 何のために叱るのか、それは組織と部下の成長のためである
終章 叱っても愛される上司になる
著者経歴
嶋田 有孝(しまだ ありたか)・・・昭和41年生まれ、大阪府出身。平成元年、同志社大学法学部卒業後、株式会社日経サービス入社。人事部などの勤務を経て、社長室長、総務部長、東京支店長、営業本部長、副社長を歴任。平成25年6月、同社取締役社長に就任
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