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「糸川英夫の人類生存の大法則―生きぬくための18の提言」糸川 英夫

2013/05/22本のソムリエ メルマガ登録
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糸川英夫の人類生存の大法則―生きぬくための18の提言


【私の評価】★★★☆☆(72点)


内容と感想

■またまた、糸川先生の一冊です。
 1995年の本ですので、
 21世紀に向けて糸川先生の
 将来イメージについて語られています。


 糸川先生は、20世紀は経済によって
 人類が発展した世紀と見ています。


 しかし、それは人間を人間としてみるのではなく、
 経済的利益を追求するロボットとして
 見ていたということ。


 これからの21世紀は、
 さらにグローバル化が進むと思いますが、
 あえて人間性や固有の文化を大切にしなくては、
 結局、人間自体が幸福になれないのです。


・20世紀は・・・ロボットの研究ばっかりやっていた世紀だといえる。健康なロボットをつくることに熱心だった・・・21世紀はその失敗に鑑み、ロボットでなく、人間に光を当てるという時代に絶対なると思う(p25)


■面白いところでは、1990年の日本の
 バブル崩壊を予想していたという話。
 (次は2050年・・・中国経済の崩壊?)


 さらに21世紀は、アフリカの人口爆発が、
 問題となるということ。


 中国の次はアフリカであり、
 アフリカにリーダーが生まれると
 予想しています。


 世の中は大きな波の中で
 歴史を紡いでいくのです。


・1980年代初めに、「1990年の初めが危ない」ということを言った。・・・コンドラチェフの60年の謎・・・60年というのは、人間がおぎゃーと生まれて、学校を出て、会社に就職して、定年退職する歳がいわゆる日本でいう還暦の歳、60歳である(p90)


■一流の技術者というものは、
 世界の流れも考えているんだなあと、
 感嘆しました。


 糸川先生にしてみれば、経済も政治も
 研究テーマの一つなのかもしれません。


 糸川先生、
 良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・極端にいえば、一日五分でも10分でもよい。階段を上がるために恒常的に時間を投入できるかどうかが、その職業における才能開発の成否を決する。才能はたゆまぬ努力でしか開発できないのである(p233)


・私の講演論旨は、日本をハワイに次ぐ51番目のアメリカの「州」にすればいいというもの・・(p269)


・働くなくても何とか暮らせる給付金があり、雨露をしのぐ住居もあるとなれば、善良な人たちの中にもたちまち悪の文化がはびこり、朝から酒気を帯びた彼らは観光客に向かっても無法を働くことになる(p50)


・自由資本主義とは本来的に、経済は拡大基調でないと発展できないシステムである。(p110)


・世界を飛び回る商社マンに突然死が多いのは、元々人間にとって不自然な、国境を越えて異文化間を往復するという行動を、あまりにも多く行い過ぎているからではないか。(p78)


・いまから約60年前の1929年の大不況は、まずニューヨークの株式市場の大暴落から始まった。また、そのさらに60年前の1870年の大不況は、ロンドンの金融不安から始まった。(p93)


・当時B29という高高度爆撃機の出現を予測していれば、鍾馗(しょうき)を高高度飛行のできる対爆撃機用戦闘機(インターセプター)に設計が変更できた(p112)


糸川英夫の人類生存の大法則―生きぬくための18の提言
糸川 英夫
徳間書店
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【私の評価】★★★☆☆(72点)



著者紹介

 糸川 英夫(いとかわ ひでお)・・・・日本の工学者。(1912年7月20日生まれ、1999年2月21日没)専門は航空工学、宇宙工学。ペンシルロケットに始まるロケット開発で「ロケット開発の父」と呼ばれる。1967年、東大を退官し組織工学研究所を設立。


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目次

プロローグ いま、20世紀をふりかえる
第1章 統率のまちがいを示す「ベドウィンの法則」―企業にも国家にも大リーダーが消える
第2章 統率術のパラダイムが変わった―全世界すでにリーダーなし?
第3章 大不況克服‐新世紀へのパラダイム発想―資本主義から科学主義への大転換
第4章 歴史は終わらない―人類滅亡の危機への挑戦
第5章 先進国家責任論―「笑い」の世紀を前にせよ!
エピローグ もうよい、明るい21世紀へアクションせよ


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