「糸川英夫の人類生存の大法則」糸川 英夫

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糸川英夫の人類生存の大法則―生きぬくための18の提言

【私の評価】★★★☆☆(72点)


■またまた、糸川先生の一冊です。


 1995年の本ですので、
 21世紀に向けて糸川先生の
 将来イメージについて語られています。


 糸川先生は、20世紀は経済によって
 人類が発展した世紀と見ています。


 しかし、それは人間を人間としてみるのではなく、
 経済的利益を追求するロボットとして
 見ていたということ。


 これからの21世紀は、
 さらにグローバル化が進むと思いますが、
 あえて人間性や固有の文化を大切にしなくては、
 結局、人間自体が幸福になれないのです。


・20世紀は・・・ロボットの研究ばっかりやっていた世紀だといえる。
 健康なロボットをつくることに熱心だった・・・
 21世紀はその失敗に鑑み、ロボットでなく、人間に光を当てる
 という時代に絶対なると思う(p25)


■面白いところでは、
 1990年のバブル崩壊を予想していたという話。


 (次は2050年・・・中国経済の崩壊?)


 さらに21世紀は、アフリカの人口爆発が、
 問題となるということ。


 中国の次はアフリカであり、
 アフリカにリーダーが生まれると予想しています。


・1980年代初めに、「1990年の初めが危ない」ということを言った。
 ・・・コンドラチェフの60年の謎・・・
 60年というのは、人間がおぎゃーと生まれて、
 学校を出て、会社に就職して、定年退職する歳が
 いわゆる日本でいう還暦の歳、60歳である(p90)


■一流の技術者というものは、
 世界の流れも考えているんだなあと、
 感嘆しました。


 糸川先生にしてみれば、経済も政治も
 研究テーマの一つなのかもしれません。


 糸川先生、
 良い本をありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・極端にいえば、一日五分でも10分でもよい。
 階段を上がるために恒常的に時間を投入できるかどうかが、
 その職業における才能開発の成否を決する。
 才能はたゆまぬ努力でしか開発できないのである(p233)


・私の講演論旨は、日本をハワイに次ぐ51番目の
 アメリカの「州」にすればいいというもの・・(p269)


・働くなくても何とか暮らせる給付金があり、
 雨露をしのぐ住居もあるとなれば、善良な人たちの中にも
 たちまち悪の文化がはびこり、朝から酒気を帯びた彼らは
 観光客に向かっても無法を働くことになる(p50)


・自由資本主義とは本来的に、経済は拡大基調でないと
 発展できないシステムである。(p110)


・世界を飛び回る商社マンに突然死が多いのは、
 元々人間にとって不自然な、国境を越えて異文化間を
 往復するという行動を、
 あまりにも多く行い過ぎているからではないか。(p78)


・いまから約60年前の1929年の大不況は、まずニューヨークの
 株式市場の大暴落から始まった。また、そのさらに60年前の
 1870年の大不況は、ロンドンの金融不安から始まった。(p93)


・当時B29という高高度爆撃機の出現を予測していれば、
 鍾馗(しょうき)を高高度飛行のできる対爆撃機用戦闘機
 (インターセプター)に設計が変更できた(p112)


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糸川 英夫
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【私の評価】★★★☆☆(72点)



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■目次

プロローグ いま、20世紀をふりかえる
第1章 統率のまちがいを示す「ベドウィンの法則」―企業にも国家にも大リーダーが消える
第2章 統率術のパラダイムが変わった―全世界すでにリーダーなし?
第3章 大不況克服‐新世紀へのパラダイム発想―資本主義から科学主義への大転換
第4章 歴史は終わらない―人類滅亡の危機への挑戦
第5章 先進国家責任論―「笑い」の世紀を前にせよ!
エピローグ もうよい、明るい21世紀へアクションせよ


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