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「ミッション 元スターバックスCEOが教える働く理由」岩田 松雄

2013/02/15公開 更新
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ミッション 元スターバックスCEOが教える働く理由


【私の評価】★★★★★(94点)


要約と感想レビュー

ミッションを実践する

ザ・ボディショップ社長、スターバックス社長を歴任した岩田さんの一冊です。ザ・ボディショップでは、売上を2倍にしました。その方法は、ザ・ボディショップのミッションである人を大切にすることを実践することです。


ひとりひとりの人権を大切にするというミッションに合わせ、万引き防止のカメラを取り外し、社員の給与を増やし、教育や研修を充実させたのです。


重視すべきは「働くスタイル」ではなく、「いかに人々を喜ばせるか」だと信じます。ミッションを掲げ、社会を変える一翼を担うことだと信じます(p8)

スターバックスのミッション

スターバックスでも、やっていることは同じです。スターバックスのミッションである「人々の心を豊かで活力あるものにする」を実践するために、方法を考えればいいのです。


マイカップ、ワンモアコーヒー等のキャンペーンを決断していますが、これはお客様との会話のきっかけを作るためです。お客様の心を豊かにするというミッションがあったから、実行できたのでしょう。


私自身は、スターバックスの差別化要因は、3番目の「パートナーたちのすてきな笑顔」だと思っています(p141)

ミッションに基づき経営判断する

著者はMBA取得者でもあり、仕事のやり方も一流のようです。本もたくさん読んでいる。しかし、そうした仕事のテクニックは仕事の一部でしかなく、一番大事なのはミッションということです。


本社や本部、リーダーはミッションを伝え、ミッションに基づき考えるスタッフを育て、彼らが現場で判断したことを全力でサポートすることなのです。そのために著者がリーダーの役割で重視しているのは、御用聞きだという。最近どう?元気?何か困ったことはない?とリーダー自ら、問いかけるのです。


常にミッションを意識して経営判断するということ。ミッションがあるから、短期的には損であっても、正しい決断ができるのしょう。


私の考え、メッセージ、そして会社のミッションを伝える手段は、マネジメントレター(全パートナーに送るメール)でした。ザ・ボディショップのときは毎週1回、スターバックスでは月に1回(p219)

人生のミッション探しは続く

最終章の「時間術、勉強法、読書術」だけでも充実していましたが、そんな仕事術が小手先のテクニックに感じてしまう内容でした。著者の人生のミッション探し、自分探しの旅はずっと続くのです。


自分のミッションは何なのだろう?などと、本当に大切なことを思い出させてくれる一冊でした。★5とします。岩田さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

企業は、世の中をよくするためにある(p89)


・新卒の場合でも、中途採用の場合でも、決まってする質問があります。まずは、「あなたの強みを3つ、弱みを3つ教えてください」・・・もう一つの質問は「あなたが今までの人生の中で一番輝いていたのは、どのようなときですか?」(p232)


・とにかく10冊読む!・・・学生時代も、雑誌を含めて月10冊の本を読むと決めていました。(p258)


・私はゲーテの次の言葉が好きです。「人間は努力する限りは悩むものだ」(p200)


・地上におけるあなたの使命が終わったかどうかを知るテストをしてみよう。もしあなたがまだ生きているのであれば、それは終わっていない。リチャード・バック(p198)


ミッション 元スターバックスCEOが教える働く理由
ミッション 元スターバックスCEOが教える働く理由
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岩田 松雄
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【私の評価】★★★★★(94点)


目次

  
第1章 どうすれば人を魅了できるのか
第2章 ザ・ボディショップとアニータ・ロディック
第3章 スターバックスはコーヒーを売っているのではない
第4章 僕たちは何のために働くのか
第5章 自分のミッションを作る7つのヒント
第6章 火花散らすリーダーの8つの習慣
第7章 ミッションを育てる時間術、勉強法、読書術



著者経歴

岩田松雄(いわた まつお)・・・株式会社リーダーシップコンサルティング代表取締役社長。元立教大学教授、早稲田大学講師。1958年生まれ。大阪大学経済学部卒業後、日産自動車に入社。セールスマンから財務に至るまで幅広く経験し、UCLAアンダーソンスクールに留学。その後、外資系コンサルティング会社、日本コカ・コーラ株式会社役員を経て、株式会社アトラスの代表取締役社長として3期連続赤字企業を再生。その後、株式会社タカラ常務取締役を経て「THE BODY SHOP」を運営する株式会社イオンフォレストの代表取締役社長に就任し、売り上げを約2倍に拡大させる。2009年、スターバックスコーヒージャパン株式会社のCEOとしてANAとの提携、新商品VIAの発売、店舗内Wi-Fi化、価格改定など次々に改革を断行して業績を向上。UCLAビジネススクールよりAlumni 100 Points of Impactに選出される(歴代全卒業生37,000人から100人選出。92年卒業生では唯一人)。2011年、リーダー育成のための株式会社リーダーシップコンサルティングを設立し、現在に至る。


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この著者の本 , ,


コメント(2)

最近読んだ本は、
『ミッション 元スターバックスCEOが教える働く理由』
です。

【火花が散る瞬間】について書かれており、
自分の火花が散る瞬間を考えてみました。

(営業職をしているのですが、お客様から、
ありがとうと言われる瞬間が私にとっての火花と思います。 
ありがちかもしれませんが、仕事を振り返ってみると、
やっぱりお客様に感謝される瞬間が一番しびれます)

兄も営業をしているので、この本を送りました。

兄は今まであまり本を読み人ではないのです。

昨年にこのメルマガと出会い、本の素晴らしさを知った私は、
どうしても兄に本を読んでもらいたくて、
誕生日プレゼントなどで、本を送るようになりました。

読んでくれているかはまだ聞けていませんが、
本の素晴らしさを分かちあいたいと思っています。

このメルマガも紹介しました。

スターバックス元CEOの岩田さんの一冊です。

火花を散らす瞬間を私も創出したい。

使命感を持って生きることが大切なんだと感じました。

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