「「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方」岩田 松雄
2014/03/10公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(82点)
■コカコーラ役員からスターバックス社長まで務めた
著者の一冊です。
著者はふつうのおじさんと言っていますが、
とにかく組織のために動く人と感じました。
現場に行き、
みんなの意見を聞き、
スローガンを作り、
士気を高めていくタイプなのです。
・みんなのために今、何をすべきか。
それを考えて行動していたら、自然と
リーダー的な役割をしていることが
増えていったのです(p20)
■何も変えなければ、結果は変わりません。
著者はだいたい三カ月単位で
仕事を把握し、仕事を変えていく。
最初の三カ月は、現場の把握と、
人心の掌握に必要な時間となります。
・三カ月でおおよその概要をつかむことです。
そして、ひとつのアウトプットを出す。
レポートでもいいですし、新たな戦略の構想でもいい。
そして次の三カ月で、それを実践に移す。(p118)
■この本で特に強調されていたのが、
人事の話です。
過去の経験から、
いやな思いをしたことがあるのでしょう。
上にいい顔をして
下にひどい対応をしている人を
いかに排除するか工夫しているとのことでした。
・上にばかりいい顔をする、という人が存在します。
なのに、部下にひどい対応をしたりしている・・・
自分で部下の評価をするときには、
自分で部下の部下の意見も聞かないとダメだ、
と思うようになりました(p108)
■コミュニケーションの大切さを
感じさせてくれる一冊でした。
とにかく声をかけよう!
岩田さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・やっかいな問題のときには、
「あなたでさえ」というニュアンスで叱ります(p83)
・社長になっても同じです。現場のスタッフにまで、
どのくらい関心を持てるか、気を配れるか。
その意識が問われてくる。(p97)
・部下や後輩には、・・・
「これは部長会の資料として必要なので」
「部長からはこんなことが求められていて」
「いついつまでに」という背景を説明していました(p105)
・協調性もなく、リーダーの言うことも聞いてくれない。
平気でチームの和を乱してしまったりする。それでも、
ちゃんと自分の結果を出している、と自己PRもうまい・・・
こういう部下を評価したり、抜擢したりしてもいいものか。
私の答えはノーです(p123)
・「人を信じてもいいけれど、人のすることを信じてはいけない」・・
さりげなく、「あれはどうなった?」「大丈夫だった?」と
こまめに報告を求める。(p139)
・何かの報告を受けるとき、私がいつも部下にお願いしていたのは、
「事実と判断は分けてくれ」ということでした。・・・
まずは、事実を聞く。その上で、それについて
部下はどう思ったのか、を聞く(p141)
・意思決定を求められて、答えはGOだとわかっていたとしても、
一旦、やり直しを命ずることもありました。・・・
この程度の準備で通ってしまうのか、と勘違いされても
困ってしまうからです(p153)
・大きな決断は、時に誰かを傷つけたり、
困らせたりすることになります・・・
リーダーは恨みに任ずる覚悟が必要です(p160)
サンマーク出版
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【私の評価】★★★★☆(82点)
■目次
第1章 リーダーは、かっこいいとは限らない
第2章 リーダーは、饒舌でなくてもかまわない
第3章 リーダーは、部下と飲みに行かない
第4章 リーダーは、人のすることは信じてはいけない
第5章 リーダーは、立ち止まらなければいけない
第6章 リーダーは、多読家である必要はない
第7章 リーダーは、弱くてもかまわない
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