「人間学―人生の原則行動の原理 」伊藤 肇

|

人間学―人生の原則行動の原理 (PHP文庫 イ 1-3)

【私の評価】★★★★☆(85点)


■著者は、雑誌「財界」の元編集長です。


 したがって、
 この本でいう人間とは、
 経営者のこと。


 経営者向けの講演会の内容を
 まとめたものとなっています。


・将来、いかなる仕事をしているか、
 という自分を心に描くと、
 ぞくぞくするような戦慄が体を走りぬける。
 そういう時間を度々もつことが大切である(p14)


■経営者に求められるものは、
 見識であり、人格であり、
 後継者の育成でしょう。


 著者にできることは、
 多くの要人の
 エピソードを紹介すること。


 したがって、多量の引用から
 経営者のあるべき姿を
 解説するものとなっています。


・五代友厚が親友、大隈重信に、その短所五カ条を忠告した手紙
 ・・「愚説」「愚論」に我慢して耳を傾けられたい。・・
 自己と同地位でない者の意見が閣下の意見と大同小異の場合には、
 常にその者の意見を賞めて、それを採用されよ
・・
 ・・怒気、怒声を慎まれよ(p196)


■こうした引用をならべるだけでも、
 実際には著者の本質が
 あらわれてきます。


 編集という行為自体が、
 その編集者の考え方を
 示してしまうのです。


 このメルマガも
 同じことですね。


・結論からいえば、『人物論』というのは
 対象となる人物を評論しながら、
 結局は自分を書くことになる・・・
 それを書いた人物の人間としての尺度が露呈する
 (安岡正篤)(p149)


■古い本でしたが、
 多くの事例が参考になると思います。


 自分も自分の人生の経営者と思えば、
 また別の意味でも
 参考になると思います。

 伊藤さん、良い本を
 ありがとうございました。


━━━━━━━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・人間を変えるような学問でなければ、本当の学問ではない。
 そして、その人間とは他人のことではなく自分のことである。
 他人を変えようと思ったら、
 まず自分を変えることである(p14)


・本を読んで考えた人間と
 全く読書の習慣のない者とでは
 あきらかに顔がちがう(p38)


・自らのための「人生ノート」・・・高橋是清は毎日、
 「ロンドン・タイムズ」や「ニューヨーク・タイムズ」
 を克明に読み、必要な記事はノートに
 丹念に「筆写」した(p87)


・玉葱というものは、八百屋の店先で見ると、 
 外側が赤茶けて、泥がついている。ところが・・・
 社長の私のところへくる玉葱は、中の芯だけの小さなものに
 なってくる。それを『玉葱でございます』といわれて、
 まるまる信じていたら、とんでもないことになる。
 (リコー前社長の館林三喜男)(p210)


・宰相をきめる五つの物語・・・
 いかなる連中とつき合っていたか・・・
 金を何に使ったか・・・
 いかなる人物を登用し、いかなる本を推せんしたか・・
 困窮した時にいかなる態度をとったか・・・
 貧乏に対する処しかた(p224)


・定年の必要は実際のところ、年老いたということではない。
 主な理由は『若者たちに道をあけなければならない』・・
 でなければ若者たちは就職もできなければ定着もしない
 (P・F・ドラッカー)(p133)


人間学―人生の原則行動の原理 (PHP文庫 イ 1-3)
伊藤 肇
PHP研究所
売り上げランキング: 145,364

【私の評価】★★★★☆(85点)


楽天ポイントを集めている方はこちら



読んでいただきありがとうございました!

この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
人気ブログランキングに投票する
人気ブログランキングへblogrankings.png


メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」
50,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。
もちろん登録は無料!!
        配信には『まぐまぐ』を使用しております。



この続きは無料メールマガジン 「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』:1ヶ月30冊を超える情報をe-Mailで」でお読みいただけます。

無料メルマガ購読

>月別(2002年7月~)