「日本経済の真実―ある日、この国は破産します」辛坊 治郎、辛坊 正記
2012/03/25公開 更新本のソムリエ [PR]
Tweet
【私の評価】★★★☆☆(79点)
要約と感想レビュー
■消費税増税が見えてきました。
5%→10%。
しかし、10%から
さらに増えるかもしれません。
なぜなら1%増税で2兆円、
5%で10兆円の税収増が期待されますが、
国家予算の支出は90兆円、税収50兆円で
不足の40兆円には足りないからです。
こうした状態が長く続かないということは、
だれもがわかることでしょう。
・社員の人気取りに走る経営者が、将来社員に取り返しのつかない迷惑をかけるのと同じで、余っている税金を使うのではなく、借金をして人気取りに走る政治家は間違いなく、国家を破綻に導きます(p65)
■この本では、バブル崩壊後の
歳出増、税収減が小泉首相の時代に
回復したことを指摘しています。
小泉首相時代に
国家破綻が少し遠のいたのです。
小泉首相の格差拡大を批判する人は
多いようですが、
格差は小泉以前から拡大していた。
小泉首相が批判されるとすれば、
国の貯金箱である郵政を民営化し、
国の自由になるお金を制限しよう
としたことなのでしょう。
・90年代にどんどん増えた歳出は、小泉時代に入ると横ばいになり、税収もバブル崩壊後初めて持続的な上昇傾向に転じています。・・公社債発行額も横ばいになります。(p164)
■GDPの考え方のところが、
もう少しわかりやすければ、
よかったのですが。
辛坊さん、
良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・「私にお金を貸してちょうだい、 貸してくれたら君にあげる」と言われたらどうします?この友達こそ、現在の日本政府の姿なのです(p144)
・貯蓄されたGDPは、好むと好まざるとにかかわらず誰かの手で必ず投資されます。上手に投資すれば経済の成長につながります(p47)
・欧米に比べて現金・預金の比率が圧倒的に高く、株式・出資金の比率が際立って低い・・現金・預金は、大部分が銀行や郵便局などの金融機関に預けられたお金です(p53)
・国内のお金を、何に使うかということこそが決め手(p45)
▼引用は下記の書籍からです。
幻冬舎
売り上げランキング: 99467
【私の評価】★★★☆☆(79点)
読んでいただきありがとうございました!
この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
人気ブログランキングに投票する
メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」 50,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。 >>バックナンバー |
配信には『まぐまぐ』を使用しております。 |
お気に入りに追加|本のソムリエ公式サイト|
ソムリエ様の3月25日の1冊をたまたま
書店で見かけたので早速購入しました。
日本人の特質のひとつは
^ 長い物にはまかれろ^
という事ではないかと思うようになりました。
長いもの とは政府・
大マスコミです。
この本を読み実感しました。
あるいは思考停止し てしまったのかもしれません。
自分で考える力を奪われてしまったのでしょうか?