「心を整える」長谷部誠
2012/03/08公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(87点)
■ドイツでサッカーをしている
長谷部マコト選手の一冊です。
長谷部さんは28歳。
若いですが、まじめです。
まじめだけど、
熱血。
優しい顔をしているけれど、
プライドは高い。
不思議なバランスを持った人だと
私は思いました。
・直後のプレーで思いっきり僕の足を削ってきた・・・
最高にムカついた。僕は次の競り合いのときに、
思いっきりやり返してやった。・・・
18歳の新人にしては生意気だったと思う。でも
最初が肝心だし、なめられるわけにはいかなかった。
一度なめられてしまったら、それは永遠に続く(p106)
■私が感じいったのは、
人生は一回だけ、男なら挑戦してみたらと、
サッカー人生の背中を押してくれた
長谷部選手の"じいちゃん"のこと。
長谷部選手は、試合前に、
「じいちゃん、今日もよろしく」
と話しかけている。
そしてゴールが決まれば、
「やったよ、じいちゃん」
と心のなかで叫ぶのです。
・じいちゃんの死から約半年後、プロ初ゴールを
決めたときに両手の人差し指を天に突き上げて、
心の中で言った。
「やったよ、じいちゃん」(p65)
■一日の最後に30分間、
心を整える時間を持つ、
というタイトルの本なのですが、
読書もしているし、
体調管理もしっかりしている。
28歳でもプロはプロなのです。
長谷部さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・レッズ時代、僕は試合に負けたり、
何か悩みごとがあるときは、
ひとりで温泉に行くようにしていた(p31)
・サッカー選手というのは、長時間練習を
するわけではないから、意外と空き時間が多い。
そういう時間を有効活用するためにも、
僕は本を読むようにしている。(p118)
・時間に遅れるのはどこかに甘さがあり、
本気で取り組んでいないという証拠だ・・・
そういう準備不測の人間がひとりでもいると
組織の士気にも悪影響を及ぼす(p145)
・スペイン語で運(la suerte)は女性名詞。
だから、アルゼンチンの人たちは
『運を女性のように口説きなさい』
と言うんだ(ロベルト佃)(p110)
・ボカの選手たちはボールを失ったら、
すごい気迫で奪い返しにくる・・
彼らは人生をかけてプレーしているように見えた・・
アルゼンチンの選手たちとの意識の差に衝撃を受けた(p190)
・もし俊さんのスペイン移籍を失敗だと言う人がいたとしたら、
その人は挑戦をしたことがない人のはずだ。
挑戦した経験のある人なら、それによって
何を得られるかを知っているからである。(p188)
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【私の評価】★★★★☆(87点)
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中学教師です。
先日、ご紹介いただいた「心を整える」を使って
道徳の授業をしました。
教員・生徒共々とても好評でした。
ありがとうございました。