「こけたら立ちなはれ」後藤 清一
2012/01/05公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(76点)
■三洋電機相談役の後藤さんの一冊。
三洋電機といえば、
パナソニックに吸収されてしまいましたが、
最初に買ったテレビはサンヨーだったなぁ。
三洋電機が、調子の良かった時代に
書かれた一冊です。
・ビジネスの秘訣は先制と集中にある。
その目的を絞る。専門化する。
その分野で最先端を進むようにする。(p188)
■後藤さんは、松下幸之助に仕え、
直接教えを受けただけあって
その思い出が多い。
たとえば、
昭和九年の室戸台風では、
松下電器の主力工場は
すべて倒壊してしまった。
しかし、松下幸之助は、
倒壊現場も見ずに
「こけたら立たなあかんねん。」
と言って去っていったという。
・本社一部損壊、乾電池工場前回、配線器具工場全壊・・・
松下電器第一、二工場の主力工場も倒壊してしまった・・・
「後藤君なあ、こけたら立たなあかんねん。
赤ん坊でも、こけっぱなしではおらへん。
すぐ立ちあがるやないか。そなしいや(p77)
■経営とは何なのか。
管理とは何なのか。
後藤さんは、"意見を持つこと"
そして、"改善である"と
言っています。
深い言葉だと思います。
後藤さん、
良い本をありがとうございました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・過去を黄金の過去とするために、
今日現在に全力投球をしようではないか。(p37)
・入社試験を勝ちぬいて入社してきた青年が、
一年や二年くらい勤めて、
フイと退社していく姿を見ることが多い私は、
(ああ、もったいないなあ)と思うのだ(p47)
・管理するとは、改善すること。
管理者とは、意見のある者のこと。(p135)
・私なりに解釈すると、
智とは、知ったかぶりをせずに、
わからないことは周囲にたずね、
問いただしていくことだ。
これは部下指導につながる。(p55)
・万策つきました」と手をあげてしまう。
そこで聞いてみる。
「どんなことを考え、実行したか」・・
大抵は二策か三策程度で投げ出している・・・
「せめて六策くらいは考えよ」と、
冷たく(?)突き放してやる(p110)
・私が、徹底して「なぜ」ということを考えさせられる
ようになったのは、ある米人技師のおかげなのだ。
工場を案内しはじめるや・・・
「なぜ、こういう腰掛けを採用したのか」・・
「では、腰掛けの高さはどうして決めたのか・・(p148)
【私の評価】★★★☆☆(76点)
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