「「共感力」で決まる!――「しつけ優先」から「許す」子育てへの発想転換」親野 智可等
2010/07/22公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(74点)
■親野 智可等さんは、
小学校の教師だったのですが、
若いころは、怒ったり
叱ってばかりいたそうです。
必然的に、生徒からの信頼はなくなり、
言うことも聞かなくなってしまいます。
そこで、親野 智可等さんは、
これではダメだ!と気がついたのですが、
一度失った信頼は、取り戻すことは
できませんでした。
クラス替えになってからは、
うまくいったようですが、
信頼を失った子どもとは、
うまくいくことはなかったのです。
・叱ったり怒ったりすることが、
どれほど人間関係を傷つけるのか。
心の絆のない人間関係が、
どんなにつらいものなのか・・・
子どもが小さいときは、
表だってはっきり目に見える形で
出てこないことが多いのです(p145)
■親野 智可等さんは、こうした経験をもとに、
子どもを育てている親には、
自分と同じ経験を絶対にしてもらいたくない。
そのために、傾聴やちょっとしたことで褒める、
楽しく学ぶなどのテクニックを学んで欲しいと
考えています。
だから、この本を書いたわけです。
・うなずきながら相づちを打ちながら共感的に
聞いてやることが大切です(p84)
■教師は何度も子どもを育てることができますが、
親は一回しか子どもを育てることができません。
手探りで子どもを育てるよりも、
先人の経験を学びながら育てるほうが、
成果が出てくるはずです。
親野さん、良い本をありがとうございました。
━━━━━━━━━━━
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・友達体験を増やすために、
学童保育やスポーツ少年団に
入れるという方法もあります。(p56)
・ゲーム依存をなくすためには、
親子や家族のコミュニケーションを深める・・・
食事のときにはテレビを消して会話を弾ませるとか、
家事などの共同作業を増やすとか、
いっしょに遊んだり触れ合ったりする
時間を増やす(p57)
・「○○すると気持ちいいよ」
「○○するとうまくいくよ」
などの言い方にしてください。(p73)
・ほんの少しでも弟を思いやる気持ちが
感じられたときは、「さすがお兄ちゃんだね」
「やっぱりお兄ちゃんだね」
などと必ずほめてやってください。(p101)
講談社
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【私の評価】★★★☆☆(74点)
■著者経歴・・・親野 智可等(おやのちから)
1958年生まれ。公立小学校で23年間教師を務める。教師としての経験、知識、理解、技術を子育てに役立ててもらいたいと無料メールマガジン「親力で決まる子供の将来」を発行。
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