「自己カウンセリングとアサーションのすすめ」平木 典子
2009/12/19公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(76点)
■平木さんはアサーションについてで
いくつか書籍を書かれています。
アサーションとは自分の気持ちに気付き、
その気持ちを相手に伝える技術です。
■まず、自分の気持ちに気付く。
これは簡単なことのように思えるかもしれませんが、
実際にはできていない人が多いのではないでしょうか。
少しいやな気持になっても、
他人の期待に応えるために自分を押し殺してしまったり
しているうちに、自分の気持ち自体
よくわからなくなっている人が多いように感じます。
・「いま・ここ」での気持ちに気づく・・・
感じ方は自分らしさの理解と
自己表現の手がかりになるわけです。(p25)
■次に、自分の気持ちを伝える。
たとえば、部屋がちらかっていてイライラする。
「なに散らかしてるの、片付けなさい!」と
思わず大きな声を出してしまう。
これをアサーション的に見てみると、
「私は汚い部屋が気持ち悪いので、
部屋を片付けてくれますか?」
ということになるのでしょう。
・嫌な気持ちへの対処法・・・
まずは、自分の正直な気持ちに気づき、
次にそれをどうしたいかを考えてみましょう。
もし、その後も嫌な気持ちを味わいたくないのであれば、
嫌な気持ちになったことを伝え、
相手に違う行動をとってくれるように
頼むことができます(p31)
■アサーションの考え方は、
自分と相手との存在価値を認め、
適切に相手に自己表現していくということです。
その考え方と行動は、
自分で選択できるのです。
とはいえ、
マイケルジャクソンでさえ、整形手術で
自分の顔を変えてしまうのですから、
ありのままの自分の価値を認めるのは
一つの挑戦であるのかもしれません。
・欠点も、障害も、長所も、優秀さも、
すべてがその人の個性です。
それは自慢することでも、
立派なことでもないかもしれませんが、
大切な自分の一部ではあるのです。(p58)
■アサーションは、人と人との
コミュニケーションの技術です。
この技術は、生きていく上で、
誰にでも大切なことですので★3つとしました。
良い本をありがとうございました。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・時々「私は」と主語をつけて文章を言う練習をしましょう。
たとえば「どうしよう」と思った時「私はどうしたらよいか
迷っている」、「違う」と感じたとき「私は違った意見を
持っている」、「うるさい」と言いたい時「私はうるさいと
感じる」と言ってみるわけです。(p113)
・ズレがあるから人は成長する(p55)
・非主張的な自己表現は、その場は相手を大切にしているようですが、
自分で自分を踏みにじってしまうわけですから、自分にとっても
相手にとっても真の思いやりにはつながらないのです。(p93)
・自己開示を躊躇していると、結果的にあなたは誤解され、
また、あなたのありのままの姿は知られないことに
なります。・・・後でありのままの姿を知った時、
相手は裏切られたと思うでしょう。(p164)
▼引用は、この本からです。
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実際にカウンセリング受けたほうが実感できる
アサーションについて平易に書かれた本
相互理解の視点で
楽になる。
【私の評価】★★★☆☆(76点)
■著者経歴・・・平木 典子(ひらき のりこ)
1936年生まれ。
立教大学カウンセラー、日本女子大学教授を経て、
跡見学園女子大学教授。
統合心理療法研究所所長。
読んでいただきありがとうございました!
いつも応援ありがとうございます。
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