「日本の常識 世界の非常識」竹村 健一
2009/10/21公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(73点)
■あまのじゃく、竹村健一先生が指摘する
日本のマスコミの「ここがおかしい!」です。
日本からみると普通のことが、
外国からみると変なことをリストアップしています。
■たとえば、原子力発電所の事故については、
日本ではちょっとでも放射能漏れがあると、
大騒ぎですが、よくよく聞いてみると、
ラドン温泉よりも放射能の量が
少なかったりします。
これだけ原子力発電に敏感なマスコミは、
日本くらいなものでしょう。
(それ以外の意図があるのでしょうか?)
■また、自衛隊についても、
日本は軍隊ではないとの立場をとっていますし、
非常に自衛隊を粗末に扱っているように感じます。
海外からみると、自衛隊は立派な軍隊であり、
その能力は比較的優秀であるようです。
(これも、それ以外の意図があるのでしょうか?)
■竹村先生に言わせると、
こうした本音と建前の建前だけが
まかり通っているのはゆるせないという
気持ちがあるのではないでしょうか。
日本人は、感情ではなく、
もう少し論理的になってもよいのではないですか。
そうした竹村先生の言葉が聞こえてきそうでした。
本の評価としては★3つとします。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・中国は輸出もするが輸入も大きい。
いまの日本の景気がよくなってきているのは、
一つは中国が大量に買っているからである。(p55)
・『ライオンキング』というアニメーションを
ディズニーが作ったとき、
その設定が日本の手塚治虫氏の
『ジャングル大帝』に酷似していることで、
話題になった・・・手塚プロは訴訟を起こさず、
抗議もしなかった。(p113)
・シンクタンクの役割は政策を提言したら
おしまい、というわけではない。
その政策を政府が実行に移したあと、
そこに投じられたお金は有効に使われたのか、
本当に国民のためになったのかを
きちんと検証するところまでやって、
初めて完了する(p116)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★★☆☆(73点)
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