「利益第二主義―過疎地の巨大スーパー「A-Z」の成功哲学」牧尾 英二
2009/10/22公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(83点)
■鹿児島県阿久根市という過疎の町に、
二四時間営業のホームセンターがあるという。
生活必需品をすべてそろえたお店で、
アメリカでいえばウォルマートでしょうか。
■このお店はPOS管理もない、
売り場責任者が、仕入から販売まで行う、
定年がない、など
非常に型破りな経営を行っています。
それもすべてお客様のことを
考えてのことなのです。
・とくに年中無休二四時間営業には、
ひとかたならぬ思いがあります。(p14)
■しかし、日本ではこうした
新しい試みはだいたいつぶされるように
なっています。
二十四時間営業のホームセンターも、出店計画は
九州通産局から「そんなの無理。前例もない」と
一蹴されました。
しかし、牧尾さんは最後まで
決してあきらめなかったのです。
・野村証券鹿児島支店の支店長です。・・・
「あなたの話を聞いていると、宅急便で成功したヤマト運輸が
思い浮かびます。二四時間営業の大型店はきっと成功しますよ」
と言ってくださったのです。(p51)
■この本には、いろいろな新しい取り組み、
経営の方法が書いてあります。
しかし、牧尾さんが成功したのは、
そうした表面的な手法、テクニックではなく、
地元のお役に立ちたいという牧尾さんの思いが、
住民に伝わったのではないかと思いました。
ホームセンターも二四時間か・・・
と感嘆しつつ、本の評価は★4つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・商品部もバイヤーも存在しません・・・
各店の三二部門の売り場責任者に、仕入業者の選定、
仕入れる商品の選定、仕入価格、数量、販売価格など、
それぞれの売り場の仕入れから棚のレイアウトまで、
すべてのオペレーションを任せています。(p139)
・2002年には、AZあくねに車検工場を併設しました。
・・・お客様が買い物をしている間に完了する速さで
お渡ししています。(p129)
▼引用は、この本からです。
ダイヤモンド社
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【私の評価】★★★★☆(83点)
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