「逆境がプラスに変わる考え方」斎藤 茂太
2009/04/06公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
要約と感想レビュー
著者の斎藤 茂太さんは斎藤茂吉の子どもです。その人生の大先輩である斎藤さんから、人生の逆境についてアドバイスがもらえる一冊です。インパクトはありませんが、人生という長い経験に裏打ちされた厚みを感じました。
やはり逆境というものは、一見ピンチですが、数年先になって振り返ってみればチャンスであったということがよくあるようです。調子が良いときには、傲慢にならないように注意し、試練のときには地道に努力していくところに、確実な成長の秘訣があるのでしょう。
・少しずつ自分の手に負える範囲のことをやっていただけなのである。これは、多分に試練を「プラス」と考えるか「マイナス」と考えるかにかかっているのだろう(p25)
自分の経験によって学んでいくには、人生は短すぎます。こうした本から、先人の経験・知恵を学んでおけば、より早く逆境から脱出できるはずです。「今、苦しいな」と思っている方は、手にとってみてはどうでしょうか。
本の評価としては、★3つとしました。
この本で私が共感した名言
。・よく野に下っているときを「充電期間」などというが、このときに本当の充電をできるかどうかが重要なのである。回り道は人生にとって必ずしも「マイナス時間」ではない(p18)
・ドイツ人は何事にも合理的にあたり、日本人は心情的に行動する・・・例えば、鉄道が壊滅したとなると、日本人はまず駅舎を直そうとする・・・ドイツのやり方は、なにはさておいて列車が走る線路を直すことから手をつけるといった具合である(p114)
▼引用は、この本からです。
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
目次
第1章 誰にも必ず訪れる「人生のマイナス時間」
第2章 対人関係は「マイナスが基本」と知れば楽になる
第3章 病気というマイナスをプラスに変える法
第4章 逆境をプラスに変えられる人・変えられない人
第5章 心の疲れはこうして癒そう―旅、ユーモアそしてお酒
第6章 プラス時間を生む茂太流・時間の使い方
第7章 人生、最後でプラスになればすべて良し
著者経歴
斎藤 茂太(さいとう しげた)・・・1916年(大正5年)生まれ。医学博士。斎藤病院理事長、日本精神病院協会名誉会長、日本旅行作家協会会長などを歴任。著書多数。
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