「磁石の法則」佐藤 康行
2009/01/31公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(81点)
要約と感想レビュー
両親への気持ちを紙に書く
著者のカウンセリングを受けた男女が、ちょっと考え方を変えただけで、人間的に成長し、カップルとして歩み出したという実話です。実話というのが、インパクトがありました。
男性の方は、アルコール依存症で会社からリストラされ、肝硬変で病院通いです。カウンセリングを受けると、男性は、父親のことを恨んでいることがわかりました。
思い出を語り、父親との確執を思い出すなかで、彼は、実は「両親は自分を愛していた」ということに気づきました。単に父親は不器用だったのだと。彼は、「お父さん お母さん ごめんなさい・・・」と両親への気持ちを紙に書いたのです。
両親との関係は、社会の人間関係の土台となり、その後の人生に大きな影響を与えることになるのです(p36)
コンプレックスは受け止める
一方の女性は、顔にあるイボが気になって、自分の殻に閉じこもってしまう人でした。カウンセリングで、そのイボへの気持ちを受け入れると楽になるよ、とアドバイスを受けます。自分がどういう状態にあるのか、対話の中で理解することで、彼女はすこしずつ変わり始めるのです。
嫌な自分を否定するのではなく、それはそれとして受け止めるということでしょう。受け止めることで、次の一歩が進めるようになるのです。スポーツ選手が、緊張しないようにするのではなく、緊張することを受け止めて、緊張の中でもなんとかなるように考えているのと、似ているように感じました。
コンプレックスを持っている事実を『受け入れる』ことによって、心のゆとりが生まれ、その瞬間から視野が広がり、『だからこそ自分を磨こう』『人の協力を得よう』という努力や改善の心が生まれるのです(p59)
誰でも悩みがある
こうして、一皮剥けた二人は、出会いを通じて、結婚することになります。人間とはだれでも両親に大きく左右されますし、だれでもコンプレックスを持っているでしょう。
この本では、それらに対する解決方法が示されているだけでなく、その小さな心の変化が人生を変えていくということを教えてくれます。佐藤康行さんを研究してみたくなりました。本の評価としては、★4つとします。
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この本で私が共感した名言
・あなたがもし、明日死ぬとしたら最後に誰と話をしたいですか?目を閉じて、ご自分に聞いてみてください(p21)
・私は迷っている人によく『迷ったら近づけ』とアドバイスします。迷っていても本当によいかどうかはわかりません。グーっと近づくことで、本当に自分と合うか、そうでないかがわかるのです(p67)
【私の評価】★★★★☆(81点)
目次
結婚式 魂のスピーチ
磁石の法則
あなたの人生に幸運を呼び寄せるために ~解説とヒント~
心は運を引き寄せる磁石
あなたの人生を無限に幸せにするための五つのヒント
体験談と解説
あとがきに代えて
著者紹介
佐藤康行(さとう やすゆき)・・・1951年、北海道美唄市生まれ。心の学校グループ創始者。宝飾品や教育プログラムの営業で日本一。1980年、「ステーキのくいしんぼ」を創業。「世界初の立ち食いステーキ」を考案し、8年で年商50億円(70店舗)を達成した。その後、経営権を譲渡、1991年に「心の学校」を創立。2014年、JR東京駅前に「YSこころのクリニック」を開院
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