「ナゲキバト」ラリー・バークダル
2009/01/30公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(82点)
■九歳のときに、両親を亡くしたハニバルが、
ハニバルを引き取った祖父との生活の中から
学び成長していく物語です。
そこには、子ども同士のケンカがあり、
自然のなかで鉄砲を撃ち、ウシの世話するなかで、
ハニバルは、一歩一歩成長していくのです。
■最後には、やさしい祖父の過去の秘密から、
ハニバルはまた一つ大きなことを学ぶことになります。
命とは何なのか、人間の人生とは何なのかと、
考えさせてくれる一冊です。
■私は、小説を読むと、
「言いたいことをはっきり書けばいいじゃないか」
と思ってしまう人間です。
しかし、この本を読んで、
いろいろと考えさせてくれる小説も、
またこれで良いではないか、と思いました。
何か感じて、考えてみたい人は
ご一読ください。
本の評価としては、★4つとします。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・「ハニバル、人間は、あることをするか、
しないか、自分で選べるんだよ。どんなときにもね。
だれかに、むりやりやらされるわけじゃない。」(p52)
・なにかをして、たとえ苦しくともその結果をひきうける。
それが人生だ。・・・苦しいことがなにもない人生なんぞ、
無意味だよ。わしら人間は、祈るなら、苦しいことの意味を
理解するのを助けてほしい、と祈るべきだ。(p73)
▼引用は、この本からです。
あすなろ書房
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「生きる」ことの大変さ
■著者経歴・・・ラリー・バークダル
アメリカ在住。10人の子供がいる。
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