「我慢するな!部下は堂々と叱れ!」古川 裕倫
2008/04/03公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(73点)
要約と感想レビュー
「親の心、子知らず」といいますが、「上司の心、部下しらず」というのも本当でしょう。この本を読むと、上司の気持ちがわかります。
例えば仕事を部下に依頼する時に、その目的を明確に説明しておくのと、しないのとでは大きな差が出るという。また、問題が起きたときにどう解決するかなどは、事前に決めておいたほうが部下が動きやすく、良い結果を生みます。
・自立させるために、今教える、わからせる。自立させるために、厳しく言う、躾ける・・・子供に対してもそれを伝えることです(p20)
仕事をしっかりすすめたい。部下を育てたい。これは上司の共通した思いでしょう。そのために、仕事の基本を実践しながら、部下にも指導していく。できなければ、できるまで言う。上司もたいへんですね。
三井物産で成果を出してきた著者の考え方がよくわかって、サラリーマンならこれくらいになりたいなと思いました。本の評価は★3つとします。
この本で私が共感した名言
・会社で人を呼びつけては大声で怒鳴っている上司がいますね・・・いつも怒鳴られているだけでは永遠に同じことが続きます・・・怒鳴り続ける言葉の中には理屈に合わないこともあります。そんな瞬間を捉えて、「お言葉ながら、それは違います」と俄然反撃することです。(p117)
・部下全員が気軽に上司に話しかけてくるとは言いきれません・・・職場で「○○君、元気そうだね」と、自分から語りかけてあげるくらいの度量はほしいものです。(p159)
・三井物産本社の地下には大きな社員食堂があり、私は仲間と食事をすませて階段を上がっているときです。降りてきた見知らぬ男性がすれちがいざまに「君は社員か」と聞きます。「ハイ」と言ったとたん「ツマヨウジをくわえて歩くとは何事か。バカヤロー」(p)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★★☆☆(73点)
目次
第1章 バカヤローと言って何が悪い
第2章 必ず向かい合って教えよ
第3章 やさしさを勘違いするな
第4章 職場・学校環境の変化を知る
第5章 部下や子供とのコミュニケーション
第6章 子供を躾けるように部下を躾けよ
第7章 会社・家庭でのリーダーシップは同じ
第8章 ほとんど一緒だが少し違う会社と家庭の教育
終章 信頼と厳しさを分けよ
著者経歴
古川 裕倫(ふるかわ ひろのり)・・・1954年生まれ。三井物産に入社。10年の海外勤務を経験。2000年に株式会社ホリプロの取締役としてヘッドハントされる。2007年に株式会社リンクステーション代表取締役副社長。
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