【私の評価】★★★☆☆(78点)
■三井物産、ホリプロで働いてきた著者が
教えるバカ上司への対策です。
バカ上司への対策は、
会社を辞めることではありません。
バカ上司はどこにでもいるので、
転職先にもバカ上司がいる
可能性が高いのです。
ではどうすればいいかといえば、
上司を変えるのではなく
自分が目的達成のために
動くということです。
・ひどい上司は、いつの時代にもどこにでもいます・・・
上司との関係で会社を辞めるなんてアホらしい・・・
他社に行ってもひどい上司がいる可能性は
高いからです・・・自分が実力をつけ、
攻撃されないような部下になること・・(p190)
■例えば、ブレる上司なら
メモを作り、メモで議論する。
キレやすい上司なら、
傾聴している姿勢を見せながら、
意見を言うときもやんわり言う。
仕事に無関心な上司なら、
こちらから相談に行く。
上司の特徴を把握し、
それに合わせて仕事がうまく
いくようにすればいいのです。
・「角を立てずに風をおこす」・・・
にこやかに爽やかな物言いをし、
他社事例などを持ち出して根拠を
明確にするなどの作戦をとります(p81)
■バカ上司という切り口で、
仕事で注意すべきことを
考える一冊でした。
20代、30代の部下としての
立場の人に良い本だと思いました。
また、上司の立場を考え、
対策を考えることは、
自分が上司となったときの
準備ともなるのでしょう。
古川さん
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・小林一三に学ぶ。
「賢そうなバカ」にだけはなるな・・・
本当の名論というのは、実行に移して、
それが成果や実利を
生むものでなければならない(p115)
・単に卑屈になってへこへこと「ごもっとも!」
とやっているのではない。むしろ、
戦略をもって仕事をしている・・・
自分の意見であっても・・・
「こういう意見を言う人がいます。
このような説があるようですが、
本部長のご意見はいかがでしょう」
と話の中でこれを紹介し、
上司から賛同を得られたら、
「なるほど、ごもっともです。
本部長のご意見がよいかと私も思います」
と穏やかに感心して、
上司の自説として実行すればいい(p116)
・信頼される基本は、時間厳守です・・・
日本電産の永守重信社長は、
会社再生の第一歩は、全社員が定時の15分前に出社し、
業務スタート時からエンジン全開で
取り組める体制にすることだと語っています(p154)
・「言行一致」・・・「知行合一」・・
時間がかかる信頼獲得において
時間短縮をしてくれる、強い味方となる(p160)
・自分が出した指示は決して忘れてはいけません・・
自分のノートに誰に何の指示を出したか
書いておくことです(p40)
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【私の評価】★★★☆☆(78点)
■目次
第1章 ひどい上司はどこにでもいる
―まずは敵を知る。ひどい上司には大きく3つのタイプが存在する
第2章 ひどい上司の問題点と対策
―とにかく今の困った現状の打破が先決!
第3章 逃げてばかり、対処してばかりでも進歩はない。
―大事なのは、どこに行っても困らない力をつけておくこと
―得をするための部下の心得
第4章 攻撃されないように信頼を築く
―攻撃されない部下になる究極の答えは、「信頼される人」になること
第5章 どうしても戦わないといけない時は、どうするか?
―丸腰で戦うのはアホ。入念な準備をするのが賢い
第6章 会社人人生を楽しむ方法
―そもそも仕事とは、上司のためではなく、自分のためにするものである