「40代からは「記憶法」が変わります: 「大事なこと」を覚えられる! 忘れない! 思い出せる!」
2018/10/06公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
要約と感想レビュー
覚えたいことを人に話してみると、覚えることができます。口に出して、繰り返し読んでも憶えることができます。つまり、アウトプットすると憶えるのです。
言葉という情報を話すことが、その動作によって体験となり、自分事として記憶されるのです。著者は頭が覚えるのではなく、体が覚えるのだと言っています。
・もう一歩、覚えておくことを口に出して、「体」に記憶させるのです(p58)
あと印象的だったのは、新しいことに挑戦し、成功させたいならできるだけ変えるところは小さくするということです。人は大きく変われません。いつもの自分でちょっとだけ変えてみる。だからこそ変われるというのです。ゴルフの遼君も、打ち方を大きく変え過ぎたのかもしれませんね。
また、頭でわかっていても、なぜか思うように行動できないときの著者のアドバイスは、自分が理想とする人の行動を見聞きして、それを真似るというものです。つまり、あなたは「過去の体の記憶」に基づいて、不適切な行動をしているのですから、自分だけで考えていても何も変わらないのです。うまくいっている人を真似してみましょう。
菅原さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・チャレンジするときには、あえて普段と変えない部分をつくり、エラーのない、しかも自分を成長させる良質な記憶を体に残しましょう(p33)
・いちばん簡単で確実な方法は、「同じ話を違う場面で話してみる」・・・コンサルタントの中には、この「あっちで聞いた大事なことをこっちで話す」という方法をうまく活用している方が多くみられます(p55)
・頭の中で堂々巡りになっていたことを人に話してみたら、それまでモヤモヤしていた頭がスッキリ軽くなった・・・という経験はありませんか?(p57)
・イヤなことがあった場所でワクワクすることを話す(p98)
・日記は「朝」に書く・・・消去作業をくぐり抜けた記憶を記す(p116)
・本番のように立って、実際に声を出して手振りを加えながら練習しましょう(p190)
三笠書房
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
目次
1章 40代から「記憶法」は大きく変わる
―頭で覚えるだけでなく、体に覚え込ませる
2章 「覚えることがあまりにも多い時代」の効果的な覚え方
―その「努力」を確実な「成果」にするために
3章 "実践編"毎日の生活の中で記憶力はトレーニングできる
―今日からはじめる「5つの法則」
4章 "Q&A"日常の「覚えきれない!」「忘れてしまう!」にお答えします
―作業療法士として現場からのアドバイス
5章 「記憶力」に自信がつくと「未来」は変わる!
―あなたの脳の力はもっと引き出せる
著者経歴
菅原 洋平(すがわら ようへい)・・・作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。1978年、青森県生まれ。国際医療福祉大学を卒業後、作業療法士の免許を取得。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ビジネスパーソンのメンタルケアを専門に行うベスリクリニック(東京都千代田区)で、薬に頼らない睡眠外来を担当するかたわら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。2020年からはすべての活動をオンラインで行い、リモートワークにおける生産性向上の研修にも取り組んでいる。
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