「そうだ!絶対うまくいく!―「できる」遺伝子が目ざめる生き方・考え方」村上 和雄
2007/09/27公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(71点)
要約と感想レビュー
著者は遺伝子研究の第一人者ですので、人間というものがどのように設計されているかについて、分析しています。人が潜在力を発揮するような遺伝子がオンになるのはどんなときなのでしょうか。
まず、簡単に人間が潜在力を発揮するのは、追いつめられたときです。たとえば、目的を持っている人が現実との落差に気づくとき、その人は追いつめられ、悩み、頑張ろうと思うのです。
・「もっとこうなりたい」というハングリー精神があってこそ、人は何かにチャレンジしようと思うものであり、そこから、新しい力を発揮するような遺伝子がオンになるのです。(p17)
そして、潜在力を発揮して人の役に立つことで、褒められたりすると、人間というものは無上の喜びを感じるのです。つまり、人間はグループで生きていく生物であり、人間は元来、誰かの役に立っているという実感を得ると無上の喜びを感じ、そこに自分の存在意義を見出すようにできているというのです。
遺伝子の研究者が到達した人間像というものは、成功法則が到達した人間像というものとまったく同じものだったようです。研究者が考えた「成功法則」の中に、特異なものがありませんでしたので、★3つとしました。
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この本で私が共感した名言
・耳が聞こえなくなったベートーベンが、自殺を決意して遺書まで書いたあと、ふたたび生きる決意をしたときの言葉・・・「たとえ肉体にいかなる欠点があろうとも、わが魂はこれに打ち勝たねばならぬ。二十五歳。そうだ、もう二十五歳になったのだ。今年こそ、男一匹、本物になる覚悟をせねばならぬ。(p67)
・研究室から飛び出し、さまざまな人と出会い、新しい刺激や情報を得る。そこから新しい発想が生まれ、大きな発見につながっていきます。それが文化として確立しているのが、ユダヤ教の人々です。彼らは休みのたびにユダヤ教の協会シナゴークに集います・・・情報交換しているのです(p157)
▼引用は、この本からです。
海竜社
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【私の評価】★★★☆☆(71点)
目次
自分を成長させる奇跡の「遺伝子思考」
自信を失いかけたときの「幸せ遺伝子」オンの考え方
運命を開く「出会い遺伝子」オンのヒント
仕事が面白くなる「遺伝子オン型人間」の習慣
"ここぞ"というときの「やる気遺伝子」オンの条件
著者経歴
村上和雄(むらかみ かずお)・・・ 1936年生まれ。筑波大学名誉教授。63年、京都大学大学院農学研究科農芸化学専攻、博士課程修了。同年、米国オレゴン医科大学研究員。76年、米国バンダビルト大学医学部助教授。78年、筑波大学応用生物化学系教授となり、遺伝子の研究に取り組む。83年、高血圧の黒幕である酵素「レニン」の遺伝子の解読に成功、世界的な業績として注目を集める。96年、日本学士院賞受賞。同大遺伝子実験センター長、先端学際領域研究センター長を務め、99年退官。
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