「孤独であるためのレッスン」諸富 祥彦
2007/02/04公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(67点)
要約と感想レビュー
この本の最良の部分は、「充実した孤独を手にするための八つの条件」でしょう。例えば、第三の条件では、分の人生で「ほんとうに大切な何か」「どうしても、大切にしたい何か」を見つけることとしています。これは素晴らしいですね。
いかに多くの人が、自分の価値観ではなく、他人の価値観で生きているのかということです。これは一種の洗脳とでも言えるものだと思います。
そして、第四の条件では、「自分は間もなく死ぬ」という厳然たる事実をしっかり見つめよ、と著者は警告しています。自分の死に直面したとき、後悔しないかどうか、考える必要があるということなのでしょう。
しかし、それ以上でもそれ以下でもないのです。この本を読んで、いかに自分の人生を作り上げていくのか。それはあなた次第です。諸富 さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・第一の条件-「わかり合えない人とは、わかり合えないままでいい」と認める勇気を持て。(p90)
・第五の条件-自分だけの「たった一つの人生という作品」をどうつくるか、絶えず構想しながら生きよ。そのための想像力を駆使せよ。(p113)
・第八の条件-自分だけは、自分の味方であれ。そのために、「自分を超えた地点から自分を見守るまなざし」を自分の中に育てよ。(p121)
・一日の三分の二を自分のために使っていない人間は奴隷である・・・フリードリッヒ・ニーチェ(p129)
日本放送出版協会
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【私の評価】★★☆☆☆(67点)
目次
プロローグ 孤独は、現代をタフに、しなやかに生きるための"能力"である
第1章 孤独は悪か
第2章 孤独であるための八つの条件
第3章 孤独の中の四つの出会い
第4章 孤独とカウンセリング
第5章 フォーカシング―充実した"ひとり"の時間をすごすために
第6章 自分を生きること、運命を生きること
著者経歴
諸富 祥彦(もろとみ よしひこ)・・・1963年生まれ。千葉大学助教授を経て、明治大学教授。教育学博士。臨床心理士。
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